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日本の若者も無関係でない。現実味を帯びる「トランプ再選」が持つ意味

コラム

 新型コロナウイルスの影響で、海外や国内への旅行を断念した人々も多いことだろう。誰だって病気になんか罹りたくないし、断念するのは当然。

政治家 アメリカ

※画像はイメージです(以下同じ)

 筆者もある意味引きこもりになっている。だが、旅行や人混みを避けることで感染することはある程度は避けられるが、お金や経済への影響は各自ではどうしようもない。

 そんな中、皆さんのお金事情(株価や給与など)にも大きな影響を与える米国の大統領選挙が11月に迫っている。他国の選挙なんて関係ないと思ったら大きな間違いで、日本は政治的にも経済的にもアメリカの大きな影響を受けて戦後発展してきた。

バイデン氏が一気に本命候補に

 今まさに延期報道で騒がれている東京オリンピックや、かつてのオリンピックに合わせて作られた東海道新幹線も、実は米国など世界銀行からのお金で作られたのだ(編集注:1953~1966年に世界銀行が日本に対して行った貸出は計8億6200万ドルにのぼる)。

 現在、アメリカでは民主党の予備選が行われているが、オバマ大統領の時に副大統領を務めたジョー・バイデン氏が本命候補になりつつある。

 バイデン氏はアイオワ州とニューハンプシャー州で実施された予備選で大敗し、他の候補に遅れをとったが、2月29日のサウスカロライナ州、3月3日のスーパーチューズデーなどで次々に勝利し、一気に本命候補に名乗り出た。

サンダース氏をどうやって説得するか

アメリカ

 今ごろきっとトランプ大統領は焦っているかもしれない。バイデン氏と争っているバーニー・サンダース氏は、すごい左翼主義者で、普通の市民から支持を得られそうにないので、トランプ大統領はサンダース氏との勝負なら「楽勝!」と思っているはず。

 しかし、バイデン氏という市民から支持を得られそうな中道の人物が出てくると、必ずしも楽勝ではない。

 でも、バイデン氏がトランプ大統領と対決することになっても、秋の本番でトランプ大統領に勝てるかは分からない。秋の大統領選が近づくなか、民主党は誰か1人の候補でまとまらないといけないので、今の状況だと、勝てそうにないサンダース氏をどうやってギブアップするよう説得できるかがカギとなる。

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