ワタミ受賞「ホワイト企業大賞」主催者を直撃。ネットの批判には「こちらが驚いている」
死後の世界と「ホワイト企業は関係がある」
生きながら死後の世界を考えることは、ホワイト企業にも通じる部分があるという。
「生と死という人間の根本みたいなところを見つめることは、経営でも変わらないと思うんですね。あまりにも理性と論理だけでもって、全てをコントロールしようとするから、今の社会は息苦しくなっている。
もう少し人間の根本的な部分を見ないと経営も上手くいかないと思いますね。伝統的には仏教思想とか儒教思想っていうのは日本企業の底辺にあるわけですが、その神様が抜けて忘れてしまうからブラック企業になってしまうわけですよ。そういったことは、ホワイト企業として定める社員の幸せや働きがいという部分に反映されていると思います」
現在、ホワイト企業大賞に携わる企画委員は19名だが、今後も多方面からリクルートしてくる予定だという。
「規模を拡大する気はないですが、売上げや利益ではない、我々のホワイト企業に対する考え方が徐々に広まって欲しいですね。我々としては上から評価するということではなく、日本が中心になって新しい経営を開拓していこうという狙いがあるので、これからも面白い経営の会社を発掘できれば嬉しいですね」
基本的に応募性なので自らエントリーしないと見つからない現状ではあるが、来年のホワイト企業大賞はどうなるのか注目したい。
<取材・文/吉岡俊 編集/詠シルバー祐真>