「CAやモデルと合コン三昧」のあげく婚期を逃した、立教卒・大企業マンが語る後悔
「苦難の先に栄光が待つ」といった考え方が長く浸透してきた。だが実際に残業・出世争いなど労苦の果てに得るものは大したことがない。ならば、嫌なことをやめて生きたほうが楽なのでは?
そんな考えが生まれつつあるなか、「嫌なことのやめ方」を考案してみよう。
理想を下げた相手との結婚=嫌なこと
結婚で妥協するのは、嫌なものだ。だが、結婚できる人はどこかで折り合いをつけて幸せな家庭を掴もうとする。「理想の女性」を追い求め「理想を下げた相手との結婚=嫌なこと」をやめるタイミングを逃すと、とんだ婚活地獄に陥ってしまうこともある。
立教大学から大手通信会社に入社した田中宏和さん(仮名・42歳)もそんな一人だ。40代とは思えない若々しさを保ち、身長186センチで爽やかなルックス。学生時代はずっとサッカー部だったという絵に描いたようなリア充男の田中さんは20~30代の頃は合コンに明け暮れ、CAやモデルと飲み歩いていた。だが、40代になると、今までのようには女性に相手にされないことに気がついたという。
「40代ともなると周りは結婚し、合コンにも呼ばれない。会社では『調子がいいだけで仕事ができない人』というレッテルを貼られ、上司に嫌われているので出世も望めない。孤独に耐えられないので、ずっとバカにしていたマッチングアプリに登録しました」
嫌なことを受け入れて婚活に挑むも…
結婚への妥協を許さない田中さんは、対象年齢を23~28歳に設定。当然のごとくマッチングになかなか至らず、女性と出会えたとしてもパパ活と思われる始末。
「年齢制限だけじゃなくて見た目も良くないとダメだし、自立していて家事能力もある人。僕の仕事や生活に干渉してこないような女性を理想としてました」
対象年齢を上げれば少しは改善されると思い、田中さんは嫌なことを受け入れた。今は対象年齢の設定を上げて婚活に挑んでいるが……時すでに遅し。
「もはや誰も相手にしてくれません。この前お会いしたのも、20歳の子供がいるマイルドヤンキーのシングルマザーでした」
結婚への焦りと孤独への不安で今にも押し潰されそうだという田中さん。「嫌なこと」を受け入れるにしても、そのタイミングを逃してしまえば、幸せを手に入れるのはなかなか難しい。ここからどのように結婚への道を見つけるのか、田中さんの未来に幸多いことを祈りたい。
<取材・文/週刊SPA!編集部>