確定申告で発覚した「勤務先のウソ」。契約社員と言われていたのに…
契約が変わらないまま働く日々
そんな壮絶な職場ですが、働き続ける理由はあるのだとか。
「そこそこ有名な媒体なので、記事の作り方や企画の仕方を学ぶには良い場ではあるんです。働いていたというだけで、業界内転職にも有利になるそうなので。
あとは、直接の上司がとても良い人だというところに救われています。確かに、出版は縮小しつつありますが、『読者に楽しんでもらえる記事をきちんと作ろう』という青臭い程のモチベーションで、上司と二人三脚で仕事ができるのは幸運だと思っています。
ただ、不満はまだまだあって、昇給の約束を1年間引き伸ばされました。口では『お前がいないとウチの媒体回らないから。頼りにしてるよ』などというわりに給料はケチるんです。
契約も1年更新制なのに、最初の契約書以来、契約書が交わされていません。毎月の振り込みはあるものの、私の扱いはどうなっているんだろう……と不安はあります」
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現状のままでは労災も出ないため、半年前にドル建て保険を契約。また出社を強要するなら支払い項目を「給与」にし、雇用保険にも加入させてもらえるように交渉するつもりだという友美さん。
無知だったために不本意な契約をしてしまったと後悔はしつつも、やりたい仕事を続けるため、そして自分の身も守るため、保険や契約に関する勉強をしながら、キャリアアップを誓います。
<TEXT/阿形美子 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>