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確定申告で発覚した「勤務先のウソ」。契約社員と言われていたのに…

学び

契約が変わらないまま働く日々

ノートパソコン・悩む女性

 そんな壮絶な職場ですが、働き続ける理由はあるのだとか。

「そこそこ有名な媒体なので、記事の作り方や企画の仕方を学ぶには良い場ではあるんです。働いていたというだけで、業界内転職にも有利になるそうなので。

 あとは、直接の上司がとても良い人だというところに救われています。確かに、出版は縮小しつつありますが、『読者に楽しんでもらえる記事をきちんと作ろう』という青臭い程のモチベーションで、上司と二人三脚で仕事ができるのは幸運だと思っています。

 ただ、不満はまだまだあって、昇給の約束を1年間引き伸ばされました。口では『お前がいないとウチの媒体回らないから。頼りにしてるよ』などというわりに給料はケチるんです。

 契約も1年更新制なのに、最初の契約書以来、契約書が交わされていません。毎月の振り込みはあるものの、私の扱いはどうなっているんだろう……と不安はあります」

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 現状のままでは労災も出ないため、半年前にドル建て保険を契約。また出社を強要するなら支払い項目を「給与」にし、雇用保険にも加入させてもらえるように交渉するつもりだという友美さん。

 無知だったために不本意な契約をしてしまったと後悔はしつつも、やりたい仕事を続けるため、そして自分の身も守るため、保険や契約に関する勉強をしながら、キャリアアップを誓います。

特集・令和の「ブラック企業」事件簿

<TEXT/阿形美子 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

1994年生。大学卒業後、フリーの編集・ライターとして活動中。底抜けの飲んべえゆえ酒ネタが多いが、インタビューやモノ記事、カルチャーネタなどもカバーする。Twitter:@agata_yoshiko

【ブラック企業に遭遇したら…】

違法な時間外労働や賃金不払、パワハラ問題にお悩みの方は、以下の対策をおすすめします。

・社内の「内部通報制度」を活用する
・会社近くの「労働基準監督署」を訪問、あるいは電話かメールで通報
・厚生労働省の委託事業「労働条件相談ほっとライン」に通報
・労働問題に詳しい「弁護士」に相談する

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