花粉症?“寝起きの鼻づまりを”、一発で解消する方法を医師に聞く
医師が教える鼻水の対処法
一番効果的なのは医師に処方された薬です。近年では第二世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる、眠気が出ない薬も出ています。鼻水を止める点鼻薬も市販のものではなく、医師に処方してもらったものを使用するのがおすすめです。
市販の点鼻薬には血管収縮剤と呼ばれる成分が入っているものがあり、前述したように症状が悪化する危険があるため注意が必要です。
緊急的に市販のもので対処する場合は、生理食塩水が主成分のもので洗い流すようにするとよいでしょう。生理食塩水は、人の体液と同じ電解質濃度なので害がありません。
花粉症と風邪はココが違う
続いて、花粉症と風邪の症状の違いを解説します。
鼻水が出て、クシャミが止まらず、なんだかボーッとする……。「風邪かな?」と思って様子を見てみるものの、全然治らない……。そんな人は、もしかすると花粉症になってしまっているのかもしれません。
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<花粉症・アレルギー性鼻炎の場合>
鼻:さらさらとした水のような鼻水。くしゃみも増える。粘膜が炎症を起こして腫れた状態が続くため、鼻づまりがひどくなりやすい
目:かゆみ、充血、まぶたの腫れなど
皮膚:顔や首、時には全身がかゆくなることもある
のど:かゆみ、せきなどが出てくることも。痛みが出ることもあるが、それほどひどくはない
全身:発熱することもあるが微熱。頭がスッキリせず、ぼんやりしているようすも
時期による症状の変化:花粉症であれば、原因となる花粉の飛散量が増えると症状が悪化。ダニなどが原因の場合はとくに秋口にかけて悪化しやすい
症状が続く期間:シーズン中、手当てしないかぎり症状が続く。通年性アレルギー性鼻炎なら1年中
場所による症状の変化:花粉にさらされやすい外出時や、ダニが繁殖しやすいほこりの多い部屋で過ごしていると、ひどくなりやすい
<風邪の場合>
鼻:水のような鼻水は最初だけ。黄色っぽく粘ついた鼻水に。くしゃみが増えたり、鼻づまりを起こすこともある
目:なし
皮膚:なし
のど:痛みが出やすい。つばを飲み込むときに、とくに痛む。せきも出やすい
全身:インフルエンザの場合は高熱。ふつうの風邪でも、子供の場合、高い熱が出ることがある
時期による症状の変化:冬から春にかけて、インフルエンザも、ふつうの風邪も増えやすい
症状が続く期間:数日~1週間程度で治る
場所による症状の変化:とくにない