「朝8時、新宿駅は地獄絵図」小柄な女性が満員電車で感じていること
人の波に飲まれながら乗る満員電車。平日朝から通勤しないと行けない会社員でしたら、もみくちゃになりながらなんとか乗車するなんて経験は珍しくないですよね?
リモートワークやフレックスに対応した企業が増えたものの、通勤ラッシュが解決したわけではありません。朝の平日ピーク時、主要ターミナル駅の自動改札出場者数は、コロナ感染拡大前と比べて首都圏でマイナス35%、関西圏でマイナス22%(6月25日時点、内閣官房HPより)。急速に、混雑が戻りつつあります。
今回はそんな「満員電車」にまつわるエピソードをご紹介します。
「そこは俺の場所」と主張する老人
東京都在住の田中誠一郎さん(仮名・25歳)は出勤のため、毎日およそ40分かけ電車を乗り継いでいます。乗車時はもちろん通勤ラッシュの真っ只中で手すりに掴まれないほどのすし詰め状態。車内は常に混沌としていると田中さんは言います。
「自分は比較的混雑することのない東急目黒線とJR山手線を利用してますが、それでも朝の通勤ラッシュは本当に戦争です。身動きをとることすらできないくらい満員で、隣の人との顔の距離が数センチなんてこともザラにあるくらいです」
強いストレスを感じるレベルの満員電車で通勤している状況であれば、突如イライラが爆発した乗客同士のトラブルも珍しくありません。田中さんが「事件」に遭遇したのは、ホームドア側の扉に押し付けられている時のことでした。
「その日は電車が遅れていて、いつにも増して車内はパンパンでした。でも出勤時間に間に合わなくなってしまうのはまずいので、なんとか無理やり乗り込んだのですが、扉が閉まって数秒後、『痛てえな。そこは俺の場所だろうが』と見知らぬ老人に電車内で怒鳴られたんです……」
無理に乗り込むのを控えるように
その老人は乗車口付近の背もたれがある場所に陣取っていたそうです。が、どうやら田中さんが乗車した際に押し出され、体を預けることができなくなったのでしょう。腹を立てたおじいさんが田中さんに向かって一方的に“口撃”しはじめたそうです。
「いやー恥ずかしかったですね。ただでさえ満員電車で嫌気がさしている中、大声で『お前、どういう神経してんだ』と怒鳴り続けていました。どうして自分が怒鳴られなきゃいけないんだって心底うんざりしましたよ」
この出来事があってからというもの、ぎりぎり乗り込める程度の混雑時には無理に乗り込むのを控えるようになったという田中さん。やむを得ない事態とはいえども、無用な争いことを避けるためには懸命な判断なのかも知れませんね……。