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スマホの「速度制限」問題。ギガ不足に悩む前にすべきこと

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「VPN」を経由すれば安全に使える

 便利なフリーWi-Fiだが、弱点もある。パスワードのないWi-Fiネットワークや、パスワードを共有しているWi-Fiネットワークに接続している場合、「パケットキャプチャ」と呼ばれるソフトを使うことで、第三者から通信を覗き見られてしまうことがあるのだ。

 Webサーバーとの通信が暗号化されている場合は問題にならないが、スマートフォンが行うすべての通信について、必ずしもその対策がなされているとは言い切れないし、ユーザーの側からは確かめる方法に乏しい。

 そこで役立つのが「VPN」と呼ばれるサービスだ。これを使うことで、通信内容をすべて暗号でマスクし、パスワードのかかっていないWi-Fiネットワークを安全に利用できるようになる。

 自動でVPN接続を行うアプリはApp StoreやGoogle Playからダウンロードできる。無料で利用できるものもあるが、サービスによっては通信速度が著しく落ちることがある。フリーWi-Fiを頻繁に使う場合には、有料のVPNサービスの購入も検討したい。

敗北宣言!? 容量を追加購入する

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「ギガ枯渇」への対処法を延々と述べてきたが、1番手っ取り早いのは、通信容量を追加購入してしまうことである。

 大手キャリアのみならず格安SIMでも、500MB単位や1GB単位で通信容量が切り売りされており、これを購入することで「その場しのぎ」ができる。

 やはりというか、追加購入した「ギガ」は割高となる。一種の“敗北宣言”ではあるが、1年に1~2回程度ならこれも必要経費のうちだと考えるべきだろう。

 毎月のように「追加購入」が必要になるなら、キャリアとの契約そのものを見直すべきなのは間違いない。格安SIMか、それとも大手キャリアか……という話にもなってくるが、さまざまなテクニックを賢く選んで切り抜けよう。

<TEXT/ジャンヤー宇都>

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

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