スマホの「速度制限」問題。ギガ不足に悩む前にすべきこと
今後サービスが終了する可能性も
多くのキャリアでは、「カウントフリー」対象のアプリについては、「ギガ」を使い果たした後でも速度制限を行わない仕組みになっている。ただし、この取り扱いについて明言していないケースも見られるので、あらかじめサービス内容をよく確認しておくようにしよう。
なお、この「カウントフリー」サービスについては、総務省から否定的なコメントが出されている。ネットワーク中立性の観点から適当でない、という指摘はごもっともだ。
したがって、かつて見られた端末料金の「実質0円」制と同様に、今後サービスが終了する可能性もある。今後の成り行きに注目したい。
その一方で過去10年間にわたって必要性が叫ばれ続けてきたのが、町なかでの「公衆Wi-Fi」である。しかし、無料で使えるWi-Fiスポットの数は思うように伸びていない。インバウンド需要を当て込んだ「外国人専用」のフリーWi-Fiも登場しているが、日本人に対してはあまりにも不親切なのが現状である。
数が伸びない「無料Wi-Fi」
Wi-Fi一覧をスキャンしてよく目にするネットワークといえば、大手キャリアが用意している「Softbank0001」などだが、これは契約しているキャリアのものしか利用できない。
格安SIMを使っている場合には、これを活用できなくて歯がゆい思いをすることもあるだろう。有料会員制の「Wi2」のネットワークもよく目にするが、よほどよく使う場所にないかぎり、コスト・パフォーマンスで見ると劣ってしまう。
条件が許せば、「Fonルータ」を使うのも手かもしれない。これは、「Fon」という特別なルータを自宅に設置することによって、他のユーザーが設置したFonルータのWi-Fiネットワークを無料で利用できるようになるという互助的なものだ。
ただし問題点がいくつかある。自宅で契約しているISPの種類によっては、Fonの利用が規約違反とみなされてしまうのだ。また、ピンポイントで利用したい場所にFonが設置されているとも限らないので、人を選ぶサービスになってしまっている。