横浜の新名所、京急ミュージアムが開館。中川家礼二「夢のよう」
未来永劫に向けて出発進行!!
ヘッドマーク掲出後、けいきゅん(電車のゆるキャラ)とけいまるくん(バスのゆるキャラ)も駆けつけ、4人のテープカットに花を添える。そして、中川家礼二さんが壇上を離れ、デハ230形の運転席へ。オープニングセレモニーのクライマックスを迎える。
「京急ミュージアム」
「せぇーの、しゅっぱーつ、進行ーッ!!」
久野アナが掛け声をあげたあと、中川家礼二さんらも加わり、警笛が天高く鳴り響くとオープニングセレモニーが終了。原田社長、道平専務、高浜横浜駅長、中川家礼二さんが有料コンテンツ用券売機付近に立つ。
お客を迎える態勢が整い、10時02分に開幕。和やかで温かい雰囲気に包まれた。
なお入館料は無料(一部の体験コンテンツは有料)。2月24日(月・振替休日)までは事前申し込み、抽選制の優先入館(同日までの受付は終了済み)となっており、1回100人の2時間入れ替え制(10時00分~12時00分、12時30分~14時30分、15時00分~17時00分)で行なわれる。
2月26日(水)から3月25日(水)までの平日は当日受付で入館可(混雑時は制限あり)、土休及び3月26日(木)から4月5日(日)までの春休み期間は事前申し込み、抽選制の優先入館となる。2月29日(土)以降の優先入館の申し込みについては京急ミュージアムのホームページへどうぞ。いよいよ、お待ちかね、京急ミュージアムのコンテンツを御案内しよう。
ミュージアムの目玉「京急ヒストリー」
目玉といえるのが京急ヒストリー。デハ230形236号(1929年製)が“京急ミュージアムの顔”として鎮座し、来場者を迎える。詳細については、過去の記事を御参照いただきたい。
左隣には木造屋根つきのプラットホームがあり、行先案内板、くずもの入れなど昭和40年代を再現。ホームの端には非常ボタン操作体験のスイッチもある。また、電車とホームのあいだにアクリル板を敷き、物の落下などを防ぐ。
車内は中吊り広告や一部のロングシートの上にガラスケースを載せ、京急の歴史を紹介するほか、乗務員室付近の床の一部をくりぬき、台車の機器も公開している。
乗務員室は原則立入禁止。京急広報によると、運転席に運転士の人形を配置させるという。ただ、せっかくの京急ミュージアムなのだから、“顔なし君”ではなく、顔に「へのへのもへじ」を描いて愛嬌を持たせたほうが子供も喜ぶだろう。
車両の右隣にデハ230形の車掌スイッチを配置し、乗降用ドア操作体験ができる。現代車両の車掌スイッチは、ひねってから上げる感じで乗降用ドアを開けるが、デハ230形はそのまんまスイッチを上げれば開くので、隔世の感がある。
また、鉄道シミュレーション側にも、デハ230形のパンタグラフ上昇やヘッドライト、急行灯の点灯体験もできる。前者は目の前で上昇するのに対し、後者はスイッチの隣に模型を配しており、道路信号の「予告信号」のような感覚で確認する。乗務員はいつもスイッチを入れたあとに確認するのだから、その気分を味わえるのも“楽しみのひとつ”といえよう。
京急ヒストリーと京急ラインジオラマのあいだには、床下5か所に“思い出の逸品”を展示。スペースの関係とはいえ、かえって新鮮味がある。