学歴、コネ、スポーツ…キャリアのプロが選ぶ「就活に有利な属性」7つ
6. 企業に直接利益をもたらす強烈なコネ
これは、ただの知り合い程度のコネではいけません。
「その学生に内定を出すことによって企業に直接的な利益をもたらす」ということが必須になります。
例えば、クライアントや取引策、代理店の子供などがこれに当てはまるといえますね。
単に人事の名刺をゲットしたくらいではコネとは言えないので、一般の学生は期待しないようにしましょう。
7. 企業と研究内容がマッチしている理系院生
これは当たり前と言えば当たり前ですが、企業にとって技術者は何よりの宝であり、事業と学生の研究内容がマッチしていた場合、こんなに有利になることはありません。
ただ一点注意したいのは、理系院生が就活に失敗する主な原因は“説明能力の欠如”であるということ。この場合、この利点を最大限享受できない可能性が非常に高いです。
これらの属性以外を見てくれる企業もある
私自身、社会に出てさまざまな大手企業、及び難関企業の方々と出会いましたが、よくよく話を聞くと、上記どれかの属性に当てはまっていることが多いです。とはいえ、これらに当てはまらない場合は、大手企業に内定が出ることはないのか? と言われれば決してそんなことはありません。
上記の項目はすべて「過去性を持つ事柄」であり、就職活動が開始された時点で当てはまらない場合は、基本的にその後も得ることができません。
そんな学生が内定を勝ち取るためには、就活終了と決めるその日まで向上し続けられる「人格」と「能力」を鍛え続けるしかありません。それは例えば、素直さや向上心、論理的思考力やコミュニケーション能力などです。
かなり厳しい戦いとなってしまうこともありますが、今回紹介したような属性に依存しない能力を評価してくれる企業と出会うためにも、自分はどの属性に当てはまるのか? もしくは当てはまらないのか? を客観的に認識した上で、改めて自分の強みというものに向き合ってみてください。
― 連載・20代のキャリア開発ラボ ―
<TEXT/吉田敬悟(@K5_940310)>