霜降り明星・粗品が語る、コンビ結成前夜「1年間、熱いメールを送り続けた…」
「思ってたより数段トガってました」
――高校生3年生のときにどちらも「ハイスクールマンザイ」(高校生お笑いNo.1を決めるイベント)に出場して、はじめて顔を合わせています。お互いの印象は覚えていますか?
せいや:僕は高3のときに大会を知ったから、ラストイヤーだったんです。前年に大阪から決勝行ったのが「ピンドン」っていうトリオと、粗品のいるコンビ「スペード」。だから、会う前から「コイツら倒そう」って気持ちが強かった。で、粗品に実際会ってみたら、髪の毛もボサボサだし無表情だし。思ってたより数段トガってましたね。
粗品:やっぱハイスクールマンザイなので、敵って感じでしたね。はじめて見たときは「きっしょいヤツやな~」と思ってました。
せいや:ただ、その準決勝でスペードが負けた後、僕らに話かけてきてくれたんですよ。笑いながら「好きやねん。あのくだりおもろいよな」みたいな。「あれ、こんなヤツらやったんや」って思ったのは覚えてます。
せいやのネタのワンフレーズ
粗品:当時の相方とのあいだで、せいやのネタのワンフレーズが流行ってましたから。(せいやに顔を向けて)どんなネタやったっけ?
せいや:僕が「最近、店の接客態度が悪い」って言って、相方が「そんなん、我慢せなあかんよ」って返してくるんですけど、「これは我慢できへんぐらいの接客態度やから。オレ、見本、みしたるから、お前お客さんで店入ってこい(と、「こい」の語尾が上がる)」っていう導入ですよね。この「入ってこい」がブリッジみたいになってて、何度か出てくるんですよ。
粗品:「入ってこい」とか「やってこい」みたいなのが気に入って。ずっとやってましたね、懐かしい~!
せいや:それきっかけで連絡先も聞かれて交換しました。今考えると、意外と粗品はアグレッシブで社交的でしたね。