プロ野球選手も毎月10万円貯金。元ロッテ里崎智也のお金管理術
子供がなりたい職業の上位に入るプロ野球選手だが、華々しく鳴り物入りでプロの世界に入っても、必ずしも成功できるとは限らない。今年スタメン出場していても、来年レギュラー争いに破れてベンチになるかもしれない。
パフォーマンスに応じて収入が決まるプロ野球の世界で、選手たちは「お金の管理」をどのようにしているのだろうか。12月5日には、株式会社じぶん銀行主催のもと、同社社長の臼井朋貴氏と元プロ野球選手の里崎智也氏による特別対談が行われた。
アスリートのセカンドキャリアを考える上で、臼井氏は「資産運用のコツとしては、投資信託などの分散投資が鍵になる」と対談の中で言及。
今回は、千葉ロッテマリーンズのキャッチャーとして活躍し、現在はタレント、YouTuberとして活動する里崎氏に、プロ野球選手のお金管理術について赤裸々に語ってもらった。
稼いだお金を使う機会がない
プロ野球のペナントレース中は、年間140試合ほどのゲームをこなす。コンディションを整えて、万全の状態で試合に臨めるようスケジュールを組むプロ野球選手にとって、日々のお金の管理はどのようにしているのだろうか。
「お金に対しての意識はほぼないと言っても過言ではないですね。というのも『稼いだお金を使う機会がない』のが一因としてあると思います。シーズン中は試合以外に移動にあてる時間も多く、月に1度丸一日休みがあるくらい。特にシーズンの真っ只中では、お金に対しての意識が向かない選手が多いですね」
もちろん、オフシーズンに入れば使う機会は増えるだろう。バラエティ番組に出演する際の身なりを見れば、高級なスーツや腕時計が目立つ。
16年間で2000万円ほど貯金
その一方で、後先考えない派手なお金の使い方をせず、「入団当初から守りの意識を持ってお金の管理をしてきた」と里崎氏は話す。
「入団してから毎月10万円の定期預金をすると決めていた。無理のない額から始めれば続けられると思い、16年間で2000万円ほど貯蓄できた。私がお金の使い方で意識していることは『普段は質素に、使うときは使う』。
お金を使わないと人がついて来ないので、新しい出会いの場や後輩・知人との飲みなど、人との関係性を築く上では積極的にお金を使っている。ただ、それを普段の暮らしにまで持ってくると、後が大変になる。いい車やブランド物などに使いたくなるのもわかるが、質素倹約を心がけることが大事」
里崎氏は、外見は相応のものを身に付けるものの、「人から見えない生活の部分においては質素な暮らしを心がけている」と語る。