「二次会は2人きりで…」セクハラ上司に隠れ家バーで狙われた下戸OLの悪夢
いまだに古い慣習として残る「飲みニケーション」。若い世代にとっては、日ごろから価値観や話題が合わない年上の上司と飲みに行くのが憂うつだと感じる人も多いかもしれません。
特に部署全体など大規模で開催されることが多く、欠席が許されないような忘年会を狙って、女性を口説こうとする上司も中には存在しているようです。
好きなことを仕事にできた喜び
読書が趣味で、SNSに読書録を投稿しているという本田今日子さん(仮名・26歳)。ざっくりとしたブルーのモヘアのタートルネックに、ベージュのコーデュロイスカートが、文学少女のような雰囲気を醸し出しています。
「大学を出た後は、食品加工会社の経理をしていました。未経験だったのですが、独学で簿記の勉強をして、仕事に影響がないくらいには知識は尽きました。ただ『ずっとこのままの仕事でいいのかな』という気持ちが強くなっていく中、異業種への転職が可能なのは25歳までという記事を読んだことがきっかけで、ウェブ媒体の編集部に転職しました。
ワードプレスや画像加工ソフトの使い方からのスタート。休日出勤して、苦手なソフトの使い方を練習したりしました。自分が書いた記事が載ると、嬉しくて達成感に満ちていましたね」
上司に首を絞められたことも…
そう意気揚々に語る今日子さん。元々文章を書くのが得意な彼女には天職とも言える環境でしたが、一点気がかりなことがありました。それは編集長を務めている上司の男性で、どうも女性社員との関わり方に難がある人物でした。
「上司は、私が体調を悪そうにしていると『大丈夫?』と声をかけてくれるような、優しい一面もあります。が、『休みの日は男と遊んでるんじゃないの』とプライベートに干渉してくることは日常茶飯事で、愛情表現なのかツッコミなのか真意は不明ですが、私の首を絞めてきたこともありました」
お酒は苦手で、ほとんど飲めないという今日子さんは上司からのしつこい飲みの誘いをずっと断っていたそうです。
「上司は、『この業界は飲みに行って語らわないと通じ合えないことがある』というのが口癖。毎日のように飲み歩いてるような様子だったので、てっきり独身なのかと思ったら、実は奥さんが妊娠中であると同僚から聞き、なんとも言えない気持ちになりました」