忘年会で「怪談トーク」の無茶振り。真面目な営業マンのとった行動は?
芸人たちが実際に見聞きした面白話を披露する『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)という人気番組があります。ごく普通のサラリーマンでもすべらない話の1つや2つは持っているものです。
でも、芸人のようなトークスキルがあるわけでもなく、そのほとんどは酒の席でつまみ話としてしゃべる程度かもしれません。しかし、時としてそれが身を助ける場合もあるようです。
依頼したのは取引先の部長
「面白い話はないですけど、2年前に大変お世話になっている取引先の部長さんに『ウチの忘年会で“あの話”をしてほしい』とお願いされたんです。人前でトークライブのような真似事をした経験はなかったですが、お得意様ですから即答で引き受けさせていただきました。その後、どうしよう……って悩みましたけどね(笑)」
そう話すのは、広告代理店に勤める今堀恒夫さん(仮名・30歳)。ちなみにこの部長からリクエストされたのは怪談話。
「実は、大学時代に趣味で心霊スポット巡りをしたり、怖い話を収集していたんです。友達が一時期そういうサイトを運営していて、私もテキストを書いたりしていたんです。一緒に飲んだときにたまたま披露してみたら、怖い話が大好物な方だったようで、すごく食いつきようでした。そういった経緯があったので、私にオファーしてきたんでしょうね」
ただし、怪談などの怖い話は苦手な人も多く、万人受けする内容ではありません。
「会社の忘年会ですからね。上司には報告しましたが、『ウチの大クライアントなんだから頑張ってしゃべってこい!』と相談にならない……それで部長さんに怖がって嫌がる人もいるだろうから二次会での披露を提案したんです」
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