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部長と係長が忘年会で大ゲンカ…きっかけになった些細な一言とは?

学び

遅れてきた係長の危険な提案

 しばらくしてやってきた係長は、盛り上がっているメンバーにある提案を行いました。

「失敗事例の振り返りを行おうと言うんです。事務所に残っていたのは、その事例を調べていたからだったようでした」

「仕事の話はもういい」とA部長は止めたものの、お酒があまり強くない部長はかなり酔っていたこともあり、やる気満々の係長に押し切られてしまいました。

「すでにみんなそこそこ飲んでいたこともあって、開始早々から変な雰囲気でした。わかりやすい事例を選んだということだったのかもしれませんが、係長が選んできた事例も、決裁者の機嫌を損ねたとかのあまり良くない内容のものでした……」

 失敗した事例を説明するのは嫌なものですが、お酒が入っていることもあり、露骨に批判する人もいたそうです。

「特に辛辣だったのが担当者の上長である課長でした。つまらないことで大きな案件を逃したことを根に持っていたみたいで、担当者にきつく説教する感じになっちゃったんです」

 ナレッジ・マネジメントはあくまでも事例の共有を行うためのもので、発表者を批判する場ではないのですが、そのまま悪い方向に進んでしまいます。

課長が起こしたまさかの行動

ビール

「他のベテラン社員の何人かも説教する側に回って、担当者は針のムシロ状態でした。顔を真っ赤にして震えていた担当者を見て、さすがに部長もまずいと思ったのかもうやめろと止めに入りましたが、それに対して係長が怒りだしたんです」

 どうも自分が始めたことを止められたことが気に食わなかったらしく、まさかの行動に出ます。

「目立ちたがりな人なんですが、自分が発案したものが妨害されるのがよほど嫌だったみたいでした。酒癖が悪いこともあって、最悪の行動に出たんです」

 なんと、止めに入ったA部長を罵倒したそうです。

「『あんたのマネジメントがぬるいから、俺が穴を埋めてやってるんだろ!』そう言い放ったんです。これに部長がキレて、罵り合いになりました。その後ろでは、批判されていた担当者が泣きながら課長に殴りかかって……もうめちゃくちゃでした」

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