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母親を尊敬できない…27歳女性が「あえて結婚しない人生」を選んだ理由

暮らし

 世の中の晩婚化に伴い、みなさんの周りには「なかなか結婚できない」と嘆く女性も多いかもしれません。しかし、なかには最初から結婚をしないと決めている「AK(あえて結婚しない)女子」と呼ばれる女性もいます。

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※画像はイメージです(以下同じ)

「一生結婚しないと思っているのは、子供をどうやって育てたらいいかわからないからです」

 そう語るのは都内近郊の有料老人ホームで介護職員として働く伊村夏帆さん(仮名・27歳)。色白でふっくらした体型で、ほんわかとした雰囲気が漂う彼女が、あえて結婚しないと決めたのは、ドキリとする理由でした。

両親が“家庭内別居”の家庭で育つ

 現在の職に就くまでの伊村さんの人生はまさに波乱の日々といえます。

「子供を育てることがわからないのは、たぶん母親を尊敬していないからです。両親は、私が小学校に入る前から仲が悪かったんです。母親は父親がいない時に、私と姉によく父親の悪口を言っていました」

 北陸地方で父親が教師、母親が民間企業の事務員だったという伊村さん。7歳年上の姉が進学のために実家を出ると、2人の関係はさらに悪化し、“家庭内別居”になったそうです。

「でも、両親は『世間体があるから』と離婚しませんでした。父親が進学校の学年主任をしていたので、私の中学の成績が中の下だということをヒドく恥じていました」

17歳で川に飛び込んで自殺未遂

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 本来の成績なら、偏差値が地域で3番目の高校に進学すべきところを、父親が反対して、無理やり2番目の高校を受験させたそうです。なんとか入学できたものの、成績はビリから2、3番目。伊村さんは劣等感にさいなまれました。

「成績が悪いという理由で、父親から殴る蹴るなどのDVを受けるようになりました。母親は小さい頃から姉ばかり可愛がり、私のことを無視。しかも学校でいじめにも遭ったので、17歳の時に高校の近くの川に飛び込んで自殺しようとしましたが、浅すぎて助かってしまったんです」

 ずぶ濡れになって帰宅した伊村さんに、母親はまるで腫れ物を触るように接するようになったそうです。

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