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幹事は面倒なだけじゃない?25歳男が忘年会で「彼女ゲット」できた理由

暮らし

 忘年会のシーズンが今年もやってきました。1年の慰労が忘年会本来の目的ですが、若手社会人にとっては慰労どころではありません。普段の飲み会は断っても忘年会くらいは、と重い腰をあげて出席してみたら、上司に気を遣って終わるころにはもうへとへと。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 これで幹事に任命されたともなると、とてもではないですがしっぽりお酒を楽しむなんて夢のまた夢。むしろ一番苦労するイベントなのでは、と思ってしまいます。ですが、いざ出席してみれば意外といいことがあったなんてことも。今回はそんなエピソードを教えてもらいました。

若手社会人の宿命。忘年会の幹事に

 Yさん(25歳・男性)はIT企業勤務の現在3年目。勤めている企業は社員数100人程度で毎年全社員参加の忘年会が開催されるのだそう。中途採用が多い会社というものあり、その中でも、去年までYさんは一番若手の社員だったそうです。

 今どきの若者らしく、飲み会は好き好んで参加はしないタイプ。しかし忘年会となると出席せざるを得ないところもあり、毎年この時期になると気が滅入っていたそうです。

「プライベートで上司とお酒を飲んでも全然楽しくないので普段の飲み会は何かと理由をつけて断ってきたのですが、忘年会は出席するもの、という風潮が強くて。それに、去年は自分が幹事に任命されたので本当に憂鬱でした」

 忘年会の幹事は若手社員の登竜門。ある意味社会で学んできたことがダイレクトに試される場でもあります。Yさんも例に漏れず、幹事の仕事に大忙し。会場の予約から出欠確認、出し物の企画などやらなければならないことも山積みです。

「本当に大変でした。一応意見を多少でも反映させるために社員に料理や出し物などのアンケートを取ってみても、意見がまったく出てこないんです。そのくせこちらで何かを決めたら、みんな好き勝手言ってくる。じゃあ最初から言ってくれればいいのにと。ほとんど仕事と変わりませんよ」

忘年会当日、順調かと思いきや

忘年会

 そんな大変な役目をなんとかこなし、いざ忘年会の当日。滞りなくプログラムを進行させていたYさんですが、とんでもない失敗をやらかしてしまいます。

「忘年会中寝てしまったんですよ。通常の業務は当然、時間外でも準備をしていたからですかね、ひどく疲れていたんだと思います。それに元々お酒も弱いのに幹事という立場上、たくさんの先輩や上司たちと乾杯しているうちにひどく酔っぱらってしまって。ちょっとした休憩のタイミングで会場外のソファーに腰かけたら気が緩んでストンと。寝ている時間は20分程度でしたけれど、起きた瞬間に血の気が引きました。時計を確認したら休憩時間もすでに終わり、本来であれば出し物をしていなければならない時間帯でした」

 急いで会場へ戻ろうとしたYさん。すると、突然、後ろから誰かに呼び止められたそうです。

「びっくりして振り返ると、他部署だったため直接話をしたことはありませんでしたが、社内でも美人と評判の上司がいて。怒られるのではと思わず身構えましたがどうも違うらしく。僕の体調が悪そうだったので司会を交代してもらうよう他の社員に掛け合ってくれたそうです。それと、これは後から聞いた話で、僕が目覚めるまで付きっきりで介抱もしてくれていたようで、その時は本当に申し訳なかったですね」

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