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性犯罪の温床?中・高・大学生のSNS「ひま部」が終了へ。その危険な内情

コラム

セクハラまがいのメッセージが届くことも

 どうやら、ひま部が出会いの場になっているという噂は事実のようだ。

「でも、性被害を受けたりとか援助交際とかの噂は、周りで聞いたことありませんし、自分も被害に遭ってません。たまにセクハラまがいのメッセージも来ますけど、そういう時はすぐにブロックできるので。

 ひま部って、ユーザー全員のつぶやきが表示されるタイムラインがあるんですけど、そこに『ひまだから話そう』とか『バンド好きな人、こちゃ(個人チャットの略)』って送ると、直ぐに話し相手が見つかるんですよ。だからウザい人はすぐにメッセージを切れるし、特定されることもないし。そういう気楽さはありますね」

 年内に閉鎖されることに関しては、「こうやって同世代でコミュニケーションをとる場所が減るのは悲しいですけど、理由はわからなくもないので、正直仕方ないかなって思ってます」とのことだ。

未成年の性犯罪の温床となったワケ

ひま部_グループ画面

ひま部のグループチャット(画像は学生提供)

 横山さんのように友達作りの場として使っている人もいる一方で、やはり、援助交際目的で使ってるという声も聞かれた。

「割り切りで使ってる。というか、普通に学生じゃない人が多いと思いますよ。年齢確認も、身分証明書の生年月日を送るだけだし、どこかから画像拾ってくれば簡単に使えますよね」

 東京都の高校3年生、中嶋優香さん(仮名)はそう話す。あくまで個人的な肌感覚だが、「ユーザーの4~5割は社会人じゃないんですか」とも述べる。

「同世代でも、ヤリ目(性行為目的)の人めっちゃ多いですよ。グループチャットでも定期的に『変態あつまれ』っていうグループができたりして。でも、実際に会ってタイプだったら関係を持ったりします」

 どうやら女子学生側でも、援交目的で利用している学生は少なくなさそうだ。こういった出会いやすい環境が口コミで広がって性犯罪の温床となってしまったのかもしれない。ひま部の運営元である、株式会社ナナメウエの運営資料によれば、「タイムラインやユーザー情報等の公開情報をおよそ30名体制(2019年4月現在)で365日・24時間人的監視」しているというが、悪い芽は摘み採れきれなかったようだ。

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