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面接で「短所を教えてください」の質問にどう答えるべきか?

学び

 就活でも、転職でも面接官からの質問には必ず意図があり、伝えるべきポイントがあります。

 就活という日本特有の仕組みに合わず、悩んだり、苦しんだり、自信をなくしてしまった若者たちの就職・転職サポートしてきた株式会社UZUZ専務取締役、川畑翔太郎氏。

就活

※画像はイメージです(以下同じ)

社会に出たいとウズウズしている君に贈る「就活ひきこもり」から脱出する本』(実務教育出版)の著者でもある川畑氏に、面接で聞かれる「短所を教えてください」にどう答えるかを聞いた(以下、川畑氏寄稿)。

「短所を教えてください」

 前回の記事でもお話した失敗から次のステップへの教訓を得るスタンスは、「短所」の説明でも有効です。面接で質問される「あなたの短所を教えてください」という質問に対して、たいていの求職者は「自分にとって最も気になっている短所」を挙げてしまいます。

 それを言われた面接官は当然、「その短所をどう改善しようとしていますか」とお決まりの追加質問をします。そこで、求職者ははたと困ってしまうわけです。最も改善が難しい短所を挙げてしまったわけですから。

 短所を答える場合、まず「なぜ短所を聞いているのか」という質問の意図を考えてから、答えを用意しましょう。面接官の意図は、「この人は短所(ネガティブなこと)をどのように改善(ポジティブな状態に)しているのか」を知ることです。

 意図を理解したら、次は「最近自分が改善していること」から先に考えて、その改善していることから短所を逆算して決めます。つまり「否定的な言葉を使わないようにした(改善点)→物事をネガティブに捉えがち(短所)」という順番です。これを頭に入れておけば、解答不能な短所を挙げて困ることはなくなるでしょう。

ポジティブ思考トレーニング

ビジネス

 物事や状況はその捉え方によってネガティブにもポジティブにもなります。就活ひきこもりの人たちと話していてよく感じるのは、自信を失くしたことで、本来ポジティブなことであっても、自然とネガティブに捉えてしまっている、ということです。

 世の中にはどんなこともポジティブに考える人がいます。アメリカの発明家のエジソンは「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」と言っています。

 負け惜しみのようにも聞こえますが、きっとエジソンは本気でこう思っていて、恐ろしくポジティブに、立ち止まることなく次の行動に取り掛かっていたのだと思います。ネガティブになると、どうしても次の行動が怖くなります。就活ひきこもりが長引く要因は、「ネガティブ思考のために、ひきこもりを抜け出す行動を避け続ける」ことだといえます。

 そこで、一見ネガティブなことであっても、意識的にポジティブに解釈し直すくせをつけてみましょう。意識してやり続ければ、いずれ自然とできるようになります。ネガティブ思考は変えられないと思っている人も、騙されたと思って今日からポジティブ思考のトレーニングを開始してみてください。

■ポジティブ思考トレーニング

① 何か自分にとって嫌なコトがあった。
② そのコトには嫌な部分があるが、何かしらいい部分を探してみる。
③ 自分で見つけられなかったら、自分の周囲で一番ポジティブな人に聞いてみる。
④ ポジティブなコトに変換できたら、それを言葉に出してみる。
※これを1日の終わりに振り返ってやってみる。慣れると、嫌なコトが起きたときに即座にポジティブに変換できるようになっていく。

社会に出たいとウズウズしている君に贈る「就活ひきこもり」から脱出する本

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