デキる風の女子大生インターンは超問題児だった。出社拒否に経費水増し…
経費の水増しなど、セコすぎる行為も発覚
さらに彼女には、実務や金銭面においても問題があったのだとか。
「インターン制度には、明確な賃金支払い体系がないので、彼女の希望する業務や働き方を聞いた上で1か月10万円で、月1度のトークイベント運営を任せることにしました。毎日の出勤義務はなく、実質1週間分の業務時間があれば終わるような仕事内容でした」
運営といっても、登壇者や日取りは有馬さんの会社側が決め、場所も毎月変わらないため、彼女の仕事はスタッフ確保と会場セッティング、当日の進行管理のみだったといいます。
「それだけの仕事なのに、彼女はきちんとできなかったんです。スタッフに関しては派遣会社を紹介したにもかかわらず、『私200人くらい大学生囲ってるので、友達の中から集めます~』と言って、声をかけた人全員からドタキャンされたこともありました。その日は、セッティングも受付も滞ってしまって、僕が会場の方にこってり叱られました」
さらに経費の水増しをしたり、通勤経路を勝手に変更して月々の定期交通費からその差額を請求したりと、金銭面でも問題を起こします。
「経費といっても主に交通費ですが、金額を稼ぐために遠回りな経路を入力したり、きっぷで購入した金額にしたりと、やり方がズル賢いんです。また、引っ越しした訳でもなく通勤経路を変更した理由を聞いたところ、『この経路の方がテンションが上がるから』と言われてア然としてしまいました」
日報の提出を指示すると「私、監視されてる!」
「また、彼女は将来アート関連の仕事もしたいと言っていたのに、ウェブサイトのアイキャッチを作らせたらダサい仕上がりでしたし、打ち合わせに同席させたら、50代を相手にマウンティングをして、契約成立するはずだった話が延期になりました。当初の“デキる風”は、本当に“風”だったことが発覚して、ガッカリでしたね。
任せたイベントの仕事もできず、稼働日に1日何をしたかという報告もない割に、『私はちゃんとやっています』と言うので、日報を書くようにも言いましたが、結局それも3日坊主でした。挙句、仕事先で知り合った方に『私、監視されてるんです!』などと言っていたようで」
彼女は、“弁が立つ頭でっかちさん”だったよう。さらに、有馬さんによると、辞め方までモンスター級だったのだとか……。
その後も、ビッグマウスに振り回されるばかり
「彼女は有言不実行なのに『もっと大きな仕事ができる』と言い続けていたので、裁量権を与えれば変わるのではと、思い切って子会社化して取締役のポストを与えました。責任感が生まれることを期待しての試みでした。しかし、朝の役員会議に『朝弱いので……』と欠席したり、無断欠勤したりと相変わらずでした。日中は音信不通なのに、夕方頃に『13時から仕事していたので、お給料ください』と連絡してきて、役員として責任感がなさすぎるので、欠勤日の状況報告書の提出を要求したら『なら、やめます』と言われました」
普通の会社なら有り得ない脇の甘さに、有馬さん自身も後悔しているそうです。結局彼女は辞めることになったのですが、月半ばなのに「でも、今月分のお給料はきっちりもらえるんですよね?」と聞いてきたとか……。
「辞めてからも、例のコワーキングスペースの入館証はなかなか返却せず、さらには返却後も裏ルートで入り込んでいたようです。また、悪用される可能性を考え、名刺の返却も要求しましたが、結局は返ってきませんでした」