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品川祐、お笑い芸人になる前の夢「僕のなかの小さな芸能界だった」

暮らし

高校中退後、レンタルビデオばかり見てた

――高校に入学して1か月で中退されたそうですが。

品川:ケンカで無期停学になって、煙草吸ったのが見つかったんです。で、学校から「坊主にしろ」って言われたんですけど、「それぐらいだったら辞める」って言って。今思えば『アメトーーク!』で定期的に坊主にされてるから、そんなことぐらいで辞めなきゃよかったと思いますけど(笑)。

 ただ小さい頃、お爺ちゃんに連れられて、生で長嶋茂雄さんの刈り上げを見たときに「恐い」ってめちゃめちゃ泣いたらしいんですよ。それから人の肌が青いのがトラウマになって、坊主がとにかく嫌いだったんですよね。

――ある番組で話されていましたが、高校中退後に引きこもりになったそうですね。

品川:1年ぐらいだから大したことじゃないですけどね。要は家にいて、レンタルビデオばっかり見てたっていう。あと、お袋が本を書く人なので、その資料整理を手伝ったりもしてました。“団塊の世代”ってなんなのかっていうのを、ワープロで何行かにまとめたりとか。その頃にタイピングを覚えたことと、昭和史がなんとなく頭に入ったっていうのは今でも助かってますね。

「500万で店をもてる」広島に向かった18歳

品川祐

――1年間、広島の歓楽街で水商売を経験されたこともあるそうですが。

品川:16歳で高校を中退して、それから調理場とか飲食店でバイトして。水商売で食ってこうって考えてたときに、ある人から「広島なら500万ぐらいで店もてる」って話を聞いたんです。で、素直にそれを信じて、弾けないのにギター1本だけもって18歳で広島に向かったっていう。

 普通、逆じゃないですか、地方からギターもって東京でロックやるなら分かるけど(笑)。で、広島で1年くらい生活して、東京に戻って来て引きこもったっていう。そっから4年は、なんの目標もなく肉体労働と夜の仕事してバリバリ働いていました。月に80万~100万円稼いで地道に貯金してましたね。

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