一斉メールに必ず返信してくる顧客。女性社員がドン引きした内容
いまやビジネスツールとして欠かせないメール。電話よりも、一方的なコミュニケーションが可能のため、つい相手の反応を見ないで暴走してしまう人もいるようです。
今回は、メールを送ってきた相手の態度に「イラっとさせられた」という女性から話を聞きました。
プレスリリースに、返事をくれる顧客
愛美さん(仮名・24歳)は、パソコン関連のメーカーに勤務する新卒2年目。外資系メーカーのため、時差を気にせず送れるメールでのやり取りが主流。所属は営業部で、取引先も商品の取り扱い店舗や広告代理店など複数にわたります。
日夜、取引先に対して一斉メールしている彼女に、必ず返信してくる顧客がいるそうなのです。
「私が送るメールは、会社が発表したニュースリリースが基になった一斉メールが多いんです。複数の法人のお客様相手に送っているので、通常は返信がないケースがほとんど。それなのに、必ず私の個別アドレス宛にわざわざメールを返信してくるお客様がいたんです」
やや表情を曇らせながら語り始めた愛美さん。
会社のために個別返信を続ける日々
「最初のうちは自分が送ったメールを読まれているという実感が嬉しかったんです。私もそのメールに毎回丁寧に返信していたのですが、それがいけなかったんですかね……。その後も、ずっと一斉メールへの個別返信が続いたんです」
相手の男性が勤めている企業では、愛美さんが勤務している企業が提供しているシステム開発サービスなどを取り入れていました。あまりにもこまめに返信が来るため、最初はシステムの不具合が起きたのかと心配したそうです。
「そのお客様は、代表窓口には言いにくいことを、一斉メールに返信するのが嫌だったのかと思ったんです。今にして思えば、向こうはだいぶ年上のようだったので、なぜ私にだけっていう話なのですが、勝手に重要事項だと思い込んで社内の関係者に転送していました。
さらに社内の人からのアドバイスで、そのメールに返信するときは部署のほかの人のメールアドレスをCC(カーボンコピー)も追加していました。最初の数通で、無視すればよかったのに……」