自己流の糖質制限ダイエットで失敗…逆にお腹がプヨッとした理由
「薄着で身体のラインが露わになる夏、ぽっこりお腹だけでも何とかしたい…」
そんな悩みを解消すべく、さまざまな腹凹ませダイエットを紹介する。
糖質制限しても、カロリーや脂質を無視しては逆効果!
ここ数年ブームとなっている糖質制限ダイエットだが、腹痩せには逆効果となることも少なくない。
「運動をせずに糖質制限だけを続けて体重を減らしても、筋肉量も減るので体脂肪率がむしろ増えることも。見た目もお腹がプヨッとした感じになってしまいます。いわゆる隠れ肥満の状態ですね」と指摘するのは日本体育大学准教授の岡田隆氏だ。
「糖質さえ制限すればカロリーや脂質は気にしなくてOK!」という認識が広まっているのも問題だ。
「当たり前ですが、糖質さえ制限すればカロリーや脂質は摂りすぎてもよいはずなどありません。糖質過多な人が糖質をある程度制限することは大事ですが、カロリーや脂質の摂りすぎにも注意しながら、筋肉のもととなる良質なたんぱく質を摂取し、運動によって筋肉をつくっていくというサイクルこそが大切なのです」(岡田氏)
誤った糖質制限ダイエットを行った結果は…
●ライターS(46歳)が挑戦…大の甘党&白米大好きな食生活がたたり、見事なぽっこりお腹に。糖質制限を始めたが、肉の脂肪は気にせず食べてしまった。
実際、糖質過多で朝昼晩の炭水化物に加え夜中のラーメンまで食べていたライターSが2週間の糖質制限に挑戦したところ、体重は6kgほど減った。しかし、お腹の見た目はプヨ感が増した気が……。
「炭水化物、根菜、食後のデザート、糖質量の多いビールや日本酒は徹底的にカットしたんですが、そのぶん野菜にがっつりマヨネーズ(脂質)をかけたり、カルビや豚バラなど脂肪の多い肉をたくさん食べてしまいました。運動は……ほとんどしなかったですね」(ライターS)
最初の1週間はがっつり減った体重も2週目からは微減。ウエストはほとんど変わらなかった。
「運動ゼロ&脂肪を摂りすぎの糖質制限は、動脈硬化、脳血管疾患のリスクもあります」(岡田氏)
「糖質さえ摂らなければOK」という誤った糖質制限の認識は改めたほうがよいだろう。
【Before→After】(2週間)
ウエスト101cm→100cm -1cm
体重78kg→72kg -6kg
炭水化物が食べられない欲求不満を、油の多い肉や塩分で満たしてしまった。ダイエットには糖質制限だけでなく全体の栄養バランスが大事なのだという当たり前のことに気づかされた。
― 腹は凹ませダイエット ―