仕事・勉強のスピードも倍速になる“速読”の新しいやり方
速読は試験勉強や仕事にも生かせる
速読の実践研究を続けている宇都出雅巳氏も、同様の見解を示す。
「私が提唱している『高速大量回転法(KTK法)』では、一冊の本を短時間で繰り返し読む方法を推奨しています。じっくり精読するよりも確実に理解しやすいのです」
趣味に関する本であれば、背景知識が豊富なので速く読めるという人も多い。それと同様に、一冊の本を短時間で繰り返し読むことで知識量が高まり、読書スピードが加速度的に増す。
「ジグソーパズルを完成させるときに、端から一つひとつピースを探すよりも、わかるところから繫ぐほうが速く作れるのと同じです。パズルが完成に近づくほど、全体像が見えて作業ペースも上がっていきますよね」(宇都出氏)
“積ん読”を解消できるだけでなく、試験勉強や仕事にも生かせる速読術。今こそ習得してみよう。
【角田和将】
速読コーチ。速読コーチ認定テクニカルアナリスト(CMTAR)。2010年日本速脳速読協会主催の速読甲子園で準優勝。その後、速読日本一に。著書に『速読日本一が教えるすごい読書術』(ダイヤモンド社)など
【宇都出雅巳】
トレスペクト教育研究所代表。東京大学経済学部卒。コンサルティング会社などを経て独立。速読や記憶術を30年以上研究し、脳科学や心理学に基づく勉強法を確立。著書に『どんな本でも大量に読める「速読」の本』など
― 速読で人生を倍速にする ―
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