23歳で車が買えた裏技は…免許返納した祖父母の足になるという方法
祖父母の専属ドライバーは意外と楽しい!?
「老人って、毎日どんな生活をしているんだろうって思いませんか? 僕も最初はそうでした。いざドライバーをしてみると、おじいちゃんとは病院へ行くことが多いので、ちょっと事務的な感じですが、明るくておしゃべりが好きなおばあちゃんは、レクレーションセンターに行ったりと、活動的。
おばあちゃんは外食が好きなので、『かっぱ寿司行ってみたい』とか、いろいろと注文があると連れて行ってあげたり。彼女よりも、行きたいところに連れて行っていますよ(笑)」
意外とドライバー生活を楽しんでいる様子の窪塚さん。祖父母を乗せることで、思わぬラッキーがあったと言います。
やりがいもあり、報酬も……
「車って維持費もバカにならないじゃないですか。おばあちゃんは、いつもガソリン代というか『はい足代』という感じで、数千円ほど渡してくれるんです。この歳になって、80代のおじいちゃんやおばあちゃんからお小遣いをもらうとは思わなかったですが、自分も役に立っているならいいかなって思いました」
巷では高齢者の免許返納が叫ばれていますが、このように孫が自ら運転手を買って出るケースは珍しいのではないでしょうか。
「実はおばあちゃんが、少し前に数日間入院したんです。そのときに『暖かくなったら、遠出したいねー』って話していたのを聞いて、今度はどこへ連れて行ってあげようかなって思ったり。
うちの父は、仕事が忙しくて、おばあちゃんにあまり構ってあげられていないんですよ。孫の僕がおばあちゃん孝行できたらいいなって、最近はそう思って運転しています」
車が欲しい若者と、足が欲しい高齢者が、こんなふうに利害一致するとハッピーなのですがーー。
<取材・文/池守りぜね イラスト/小池祐子(@ikeko322)>
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