23歳で車が買えた裏技は…免許返納した祖父母の足になるという方法
高齢者による交通事故のニュースが尽きない昨今。でも都市部以外では、足代わりの車がないと、生活に支障が出ることもあります。
免許返納を決意した高齢者にとって、運転ができる家族はドライバー替わりになっているケースもあるようです。
資金援助と引き換えに“祖父母のドライバー”に
関東近県に住んでいる窪塚大輔さん(仮名・23歳)は、新卒2年目でありながら、自分名義の車を所有しているのが自慢だといいます。
「僕が乗っているのは、日産ノートSです。大学生の頃から欲しかったのですが、今まで親の車に乗っていて、やっと自分の車を手に入れました。実は、就職祝いにと祖父が購入資金を援助してくれたんです」
窪塚さんの祖父は今年で84歳。杖を使いながら、自力でゆっくりと歩くことができますが、バスや電車のような公共の交通機関を使って移動するには、体力的に厳しいそう。
「ここ数年で高齢者の交通事故のニュースが相次いでいるので、僕の父も祖父を説得して、免許を返納させました。祖父の家は、父や僕の住む家まで車で15分くらい。祖父があっさりと車の購入資金を援助してくれたわけがわかりましたね……」
せっかくの休日も、祖父母を乗せてばかり
普段は介護士として働いている窪塚さんは、平日休みなどもあるシフト勤務。せっかくの休みの日にも、祖父母の代わりに車を出す羽目になってしまいました。身内とはいえ、祖父母を乗せることに抵抗はなかったのでしょうか。
「それまでも実家の車を借りて頻繁に乗っていたので、運転自体は怖くなかったんですよ。それよりも、ガレージにおいてある車が“自分のだ!”っていう嬉しさのほうが勝っていましたね」
しかし、次第に自分の用事に使うよりも、祖父母を乗せることのほうが多いという事態に陥っていきます。
「最初は、友達と海に行こうとか、フェスに行こうとか浮かれていたんです。それが、だんだんとおじいちゃんとおばあちゃんを乗せた通院や買い物の送り迎えばかりになっていきました。今は週に1、2回は乗せていますね」