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「玉の輿メリット」を大演説する母親に、キレた娘がとった行動

暮らし

お盆の帰省で母親とトラブルに

 他の兄弟もお盆で帰ってきている時にそんなふうに話されるのは、良い気持ちではありません。「たまにみんなで集まれる日くらい、もっと楽しく一緒にいたいのに……」というのがホンネだったとか。

「私なんて今、好きな人すらいなくて、趣味や仕事も充実していて、正直そこまで結婚願望もありません。そんな私に『やれ結婚しろ』『しないなら見合いしろ』なんて、昭和みたいなことをずっと話してくる。この間なんて、知らないうちに結婚相談所に登録させられそうになったんです」

 結婚や子育てが最後の親孝行だというのは理解している。それでも、裕美さんは「そんなふうに私欲に近い理想を掲げられるのは違うなあ」と言います。

 ついには「自分で好きになった人としか結婚できないから」と吐き捨てるように言って、実家を出てきてしまったそうです。

心配するのは親心も…強制は嫌だ

親戚

 会えば結婚の話にしかならないことに嫌気がさし、もう次の帰省すら嫌な気持ちになってしまっているという裕美さん。

「心配してくれる気持ちはありがたいですが、誰かに人生を強制されるのは嫌です。この歳になって、実家が居心地の悪い場所になるとは思っていませんでした」

 親の気持ちと自分の気持ち、お互い分かり合うためには逃げるのではなく、根気強く話し合うことも必要なように感じます。

<取材・文/ミクニシオリ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

1992年生まれ・フリーライター。広告業界で絵に書いたような体育会系営業を経験後、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を中心に寄稿。Twitterでは恋愛・人生相談にも回答しています
Twitter:@oohrin

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