ランナーデビューするなら…最強「ランニングシューズ」4選
ランニングブームと言われてどれくらい経ったのでしょうか?
仮に毎年3万人以上のランナーを集める東京マラソンをブームのきっかけとすれば、第1回大会が2007年なので、12年が経過。だとすればもはや生まれては消えるブームではなく、しっかりと根付いた文化といえます。
さて、ランニングが文化として定着する一方で、ランニングタイツ、ランニングスカート、ランニングベストなど、ランニングで使用するアイテムにはトレンドが存在しています。
ランニングシューズが注目、そのワケは?
近年、注目を集めているのはランニングのマストアイテムとなる、シューズそのものです。
2010年に日本語版が発行され、裸足で走る民族から足の故障が起こる理由を探った『BORN TO RUN』という書籍を契機に、「本来人間が持っている足の力を取り戻すためには、ソールが薄く、裸足感覚で走れるベアフット(裸足)シューズに効果あり!」と多くのメーカーから薄底ソールのシューズが発売されました。
それは昨年、TBSで放映されたドラマ『陸王』で取り上げられた足袋型シューズによって、ランニングをしない人にまで知られるようになりました。
そんな薄底シューズの流れに対して、トップランナーたちはこぞって厚底シューズを履きだしています。
今年の正月に開催された箱根駅伝の強豪校の選手、そして東京マラソンで日本新記録を出した設楽悠太選手が履いていたのは、ナイキの「ズーム ヴェイパーフライ 4%」という分厚いソールのシューズでした。
ナイキの分厚いソールのシューズとは?
高いクッション性でダメージを軽減。ソール全体にカーボンファイバー=炭素繊維のプレートが配されていて、それがバネのような役割を担い、反発力がスピードを生むといいます。
しかもこれまでビギナー用としてあったソールが厚めのシューズとは違い、軽さも装備。シューズ名に冠された“4%”は、既存シューズよりもランニング効率が4%アップするという意味だそうです。
このナイキの厚底シューズの登場によってにわかに沸き起こったのが、「薄底と厚底、どちらがランナーには機能的なのか?」問題。
さまざまな意見がありますが、既存のランニング・シューズ選びの基準にバリエーションが増えたことは間違いありません。
エリートランナーやレース用は薄底、ビギナーやトレーニング用は厚底という選び方にプラスして、例えばケガをしやすいランナーは、裸足感覚の薄底シューズで体にやさしいランニング・フォームを身につけます。
また、ランナーのレベルに関係なく、フルマラソンのような長距離レースでは軽さだけでなくクッションがよく効いて、前へ前へと進めてくれる反発力のある厚底シューズを履きます。