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eスポーツ「プロゲーマー」って稼げるの?実は厳しい収入事情

ビジネス

他のスポーツよりも優れている点

――なるほど。では、eスポーツだからこそできるマネタイズの仕組みはあるのでしょうか?

但木:eスポーツが他のスポーツよりも優れている点のひとつは、ゲームだからこそできる課金の仕組みだと思います。たとえば、多くのeスポーツゲームではシーズンパスという仕組みが採用されています。これは、3か月ぐらいの単位でユーザーに定額課金をしてもらう仕組みです。

 このシーズンパスの仕組みを使い、課金すればゲーム内のアバターで特定のeスポーツチームのユニフォームが使えるようにして、その収益をチームに還元するというマネタイズの仕組みも作れます。

但木:一般的なスポーツでは、ユニフォームやグッズなどを実際に作って販売する必要があります。そうすると生産コストや物流コストがかかりますし、在庫リスクもあります。ところが、ゲームならそれをプログラミングするだけで可能になります。

 もちろん開発コストはかかりますが、実物を販売するよりもはるかに簡単です。ユーザーが選手やチームに課金する手段を、ゲームだからこそ用意しやすいという面があります。

eスポーツにかかわる仕事をするには?

eスポーツ

――仕事としてeスポーツにかかわりたい場合には、どういう選択肢があるのでしょうか。

但木:オーソドックスな手段を挙げれば、興行を主催している企業に勤めることでしょうか。たとえばKADOKAWAグループのGzブレイン、サイバーエージェントグループのCyberZ、e-Sports大会プラットフォームを運営しているJCGなどがあります。

 そのほかだと、ゲーム会社に勤めるという手段もあります。最近では大手ゲーム会社がeスポーツ部門を設立するようになっているので、今後はeスポーツに関連する仕事も増えると思います。

 とはいえこれらの企業はそれほど数が多いわけではなく、狭き門になっています。なので、どちらかといえばeスポーツの周辺からかかわるほうが選択肢は広いです。どんな分野の企業でも、広告を出したりスポンサーになってみたりと、eスポーツにかかわることはできますから。

 なにより、仕事でかかわるかどうかはともかく、eスポーツに興味があれば実際にプレイしてみるのが一番です。

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