脚本家として活躍する芸人5人。劇団ひとり、バカリズムも…
最近、お笑い芸人が脚本を務めるドラマ・映画が多く制作されています。
なかでも頭角を現しているといえるのがバカリズムさん(43)。もともとネタには定評がありましたが、2014年にドラマ『素敵な選TAXI』での脚本をきっかけに映画『劇場版ひらがな男子~序~』、ドラマ『生田家の朝』などの作品の脚本を次々と手がけています。
そして、自身が原作・脚本・主演を務めるOLの日常を描いた、2017年放送のドラマ『架空OL日記』では、ギャラクシー賞のテレビ部門特別賞、さらには優れたテレビドラマの脚本作家に与えられる向田邦子賞を受賞。2020年には同ドラマの劇場版の公開が発表されるなど、脚本家として不動の地位を確立しつつあります。
今や脚本家として活躍するお笑い芸人は少なくありません。今回はそんな芸人を5人紹介します。
劇団ひとり:国民的アニメの劇場版を担当
バラエティー番組『ゴッドタン』などで攻めたお笑いを続ける劇団ひとりさん(42)。小説家、映画監督としても活躍の場を広げています。
10代の頃にシナリオスクールに通っていたという劇団ひとりさんは、自身の小説『青天の霹靂』の映画化にあたり、監督・出演・脚本に挑戦。小説が出版された3か月後に脚本を書き始めたものの、なかなか上手くいかず、ドラマ『僕の生きる道』などを手掛ける橋部敦子さんと共同で書き上げたそうです。
その後、2016年に公開された『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』の脚本を担当。共同執筆者の高橋渉さん(44)と「世界観を壊さないように、かと言って今までと同じにならないように」と、約8か月かけて書き上げたそうです。同映画は興行収入20億円を突破する大ヒット作となりました。
シソンヌじろう:大物映画監督と2度目のタッグ
2014年のキングオブコント優勝者であるシソンヌ。その一人で、ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』や大河ドラマ『いだてん』に出演するなど、俳優としての才覚を発揮しつつあるじろうさん(41)は、脚本家としても活躍中です。
テレビドラマの脚本などを経て、2019年3月公開の『美人が婚活してみたら』では初の映画脚本を担当しています。同作は、30代美人OLの婚活を描いた、とあるアラ子さんによる同名マンガを実写化した作品で、監督は松岡茉優さん主演の話題作『勝手にふるえてろ』なども手がけた大九明子さんです。
公開初日の舞台挨拶でじろうさんは「もしかしたら生まれる前からデビューが決まっていたのか。それくらい自分にとっては運命的な作品になった」と語っています。
また、2020年には自ら原作・脚本をつとめる映画『甘いお酒でうがい』が全国公開されます。監督は『美人が婚活してみたら』でもタッグを組んだ大九さんです。