ネットで有名人をムダに叩く「バカの正体」元暴力団俳優が語る
元ヤクザというガチンコな経歴を持つ俳優、或布理萬(あるふ・りまん)氏(45)。
現在は20年近く身を置いた裏社会との関係を完全に断ち切り、IT系の会社経営をしながら、ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)への出演も果たしている。そんななかで以前、取材した衝撃の半生を赤裸々に語ったインタビュー記事は大反響だった。
今回は或布氏に「SNSで有名になった人を叩くバカ」の3つの法則を聞いた。もちろん、有名人のおかしな発言を、批判するのは自由だ。ただ、揚げ足取りのように、一斉に罵詈雑言を浴びせてくる人たちを、或布氏は「バカ」と喝破する。
ネットで叩かれる「自分が嫌いなもの」
――以前配信した或布さんの記事ですけど、3本すべてが大反響でした。
或布理萬(以下、或布):らしいね。本当にびっくりだよ。相乗効果で、俺のTwitterのアクセス数もドカンと跳ねた(笑)。
でも、こういうことがあると、ネットを介して自分に実害が及ばない安全圏から噛みついてくるヤツらが出てくるよね。ちょっと有名になったからって、嫉妬してくるというか。こういうヤツらってどういう人たちか知っている?
――まったく身に覚えがありません。
或布:そもそも彼らが、叩く対象って「3つの法則」が存在するんです。
――3つの法則ですか?
或布:そう。まず第1に挙げられるのは「自分が嫌いなもの」。人間の脳って、五感で受けた情報を瞬間的に「好き」か「嫌い」に選別する機能が備わっていて、ファーストコンタクトで嫌悪感を抱いたものには自然と否定的な見方になってしまうんです。一度でも否定的な見方になって、世間で批判されてしまったものは、必ず叩くヤツが出てくるよ。
ネットで叩かれる「目立っているもの」
――たしかにネットで一度固まった評判をくつがえすのは難しいですよね。
或布:第2が「目立っているもの」。出る杭は打たれるということわざが示す通り、その他大勢の人間にとって、何かしらのスポットライトを浴びている人は妬みの対象です。
昔、お昼のワイドショーである大物政治家が「永田町はジェラシーの巣窟だ」なんてコメントしてましたけど、僕が見てきたアウトローの世界も男の嫉妬が渦巻いて大変だった。それくらい人間のやっかみという感情は激しいものなんですよ。