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肥満アイドルの自己プロデュース「私たちは“ぽっちゃり”じゃなくて“デブ”」

暮らし

 細くて可愛らしいという王道なアイドルのイメージを覆し、YouTubeやライブを中心に活躍するユニット・びっくえんじぇる。メンバーの総重量が278kgである彼女たちは、いつの日かスリムになって天界へ戻るべく“肥満落下系堕天使アイドル”として活動を続けています。

びっくえんじぇる

左から、大橋ミチ子さん、橋本一愛さん、多田えりさん

 日々の活動にはどういった思いが秘められているのか。メンバーの“みっちゃん”こと大橋ミチ子さん、“いのりん”こと橋本一愛さん、“えりぴよ”こと多田えりさんに、お話を伺いました。

登録者数10万人のYouTubeを始めるきっかけは

びっくえんじぇる

YouTuberとしても精力的に活動する3人

――みなさんの代表的な活動として、YouTubeチャンネルは登録者数10万人を超えるほど人気ですね。どういった経緯からスタートしたんですか?

大橋ミチ子(以下、大橋):結成してすぐはライブを中心に活動しようと思っていたんですけど、ステージだけではどこか拡がりに限界を感じていたんですよ。それにアイドルを見に来ようと思う人たちはやっぱり“細くて可愛らしい”メンバーが好きな人たちが大半なので。

 それで、デブにはデブなりの需要があるから、何かきっかけを……と考えて行き着いたのがYouTubeでした。

――動画をアップし始めてから、手応えはいかがですか?

橋本一愛(以下、橋本):想像していたよりも、たくさんの人たちが気に止めてくれるようになって。批判的なコメントもあるにはあるけど、おかげさまで「応援したい」「頑張って」と言ってくれる方々に支えられています。動画をきっかけにライブにも足を運んでくれる方もいるのでありがたいです。

多田えり(以下、多田):今年の4月29日に結成1周年のワンマンライブ(渋谷RUIDO K2)をやったときも、たぶん動画をきっかけに来てくれた人たちがたくさんいたしね。

 初めは自分たちで200人を埋められるなんて思っていなかったんですけど、ふたを開けてみたら当日券も出せないほどに完売して。まだ顔も見たことないような人たちまで、自分たちを知ってくれているというのが何とも不思議です。

人気のYouTubeでは“大食い企画”がじつはしんどい…

――企画も自分たちで考えているということですが、これまでで一番しんどかった動画は何でしたか?

大橋:驚かれるかもしれませんが、大食いです(笑)。前回のインタビューでもお話しましたが、私たちってデブなんですけど、正直そんなに量を食べられないんですよ。

 せいぜいハンバーガーを食べるにしても“セットにソフトクリームを加える”程度で、ちょっと何かを付け足すみたいな。実際に頼むとなぜか「ぶりっこしてんじゃねえよ!」と言われることもあるんですけど、本当にその程度のレベルなんです。

橋本:マクドナルドで「1万円分を食べきる」って意気込んでやってみたりね。けっこうしんどい。私なんて、じつは途中で2時間ほど寝てました(笑)。

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