月収9万円→年収2000万円に。外資系ウーマンの「壮絶な成り上がり」話
ついに売上No.1に。秘訣はお客からの信用獲得
タイムシェア・リゾートは「最低でも300万円台」と、とても高い買い物。いくらターゲットが富裕層といえども、契約を取るのは容易なことではありません。ましてや菜々さんが目標としていた年収1000万円以上に到達するには、500万円以上の物件を月に10件以上は売らないといけなかったとのこと。
「お客様への態度が少しでも悪いと担当を変えられたり、スタッフ同士でもお客様の取り合いがあったりと、かなり殺伐とした職場でしたが、営業成績ナンバーワンにどうしてもなりたくて頑張りました。
とにかくお客様に信用してもらえることを考えて、契約以外のプライベートの話や相談も聞いて、親友のような関係を築くようにしました。そのうち仕事も楽しくなったし、契約もビックリするほど増えて、半年後には念願の営業1位になれました」
一方で顧客が増えれば増えるほど、電話や問い合わせも増え、「休日や夜中でも対応を余儀なくされた」という悩みも抱えるようになります。
夢は早期退職「のんびり暮らしたい」
「正直、仕事とプライベートの区別もない状態でしたが、それに見合うだけの給料はもらっているし、不満はありません。怒られたり、愚痴を言われたりし続けることもあるけど、大半は良いお客様ですし、もう慣れました(笑)」
営業成績はぶっちぎりのナンバーワンで、年収は「今では2000円万以上」だという菜々さん。また、稼ぐようになってから恋愛観も変わったそうです。
「昔はとにかく贅沢することに憧れて、いわゆるハイスペックな金持ちが好きでしたけど、自分で生活費を稼げるようになってからは、全然気にならなくなりました。正直、今の彼氏は年下で、私の5分の1以下しか稼いでいませんが、求めているのは癒やしです(笑)」
来年のオリンピックイヤーには、その彼氏と「結婚を考えている」そう。一家の大黒柱として、あと20年くらいはバリバリ働き、早期退職をして、海外のリゾート地でのんびり暮らすことが夢のようです。
<取材・文/bizSPA!取材班 イラスト/小池祐子(@ikeko322)>