月収9万円→年収2000万円に。外資系ウーマンの「壮絶な成り上がり」話
外資系企業と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか? 年功序列や慣習でガチガチの日系企業と比べて、自由度が高くてのびのび働いている印象がある一方、成果を出さないと簡単にクビにされるというウワサもよく聞きます。
そして、何より「めちゃくちゃ給料もらってそう!」と思いますよね。新卒から5年勤めたIT企業から外資系高級ホテルチェーンの営業に転職し、3年で年収を前職の3倍近く、2000万円以上にまで伸ばした羽田菜々さん(仮名・30)に話を聞きました。
なんともうらやましい限りですが、転職した当初は仕事がまったくうまくいかず、出来高制ゆえ、月収10万円を切っていたこともあったといいます。どうやって月収1桁から年収2000万円まで登り詰めたのでしょうか。
初給料がまさかの10万円以下だった理由
「世界各地のリゾート地にある某外資系高級ホテルのタイムシェア・リゾートを売っている」と言う菜々さん。タイムシェア・リゾートとは、海外の富裕層などがコンドミニアムタイプ(リゾートマンション)の1部屋の所有権を1週間単位などで購入することを指します。
「新卒で入ったIT企業は、営業職で成績も良かったので、入社時は300万円だった年収が5年で800万円までに伸びて満足もしていました。けど、もっともっと稼ぎたいなと欲が出てしまい、転職を決心しました」
年収アップ目的で、外資系ホテルの営業職に契約社員として入社したという菜々さん。ですが、入社後に想定外の恐ろしい事態に直面してしまったのです。
「面接で年収は最低600万円という話だったのですが、それはみなしの売上げから計算した数字でした。入社時点で、想定の契約件数をクリアした場合に限るということを知らされ、思わず『ありえないでしょ~!』と叫びたくなりました」
生活水準も徐々に上向きになった
入社してしばらくはまったく契約がとれなかったそうです。「初月の契約は0件でした。基本給が15万円だったので、税金や諸経費を引かれると残金は9万円でした」と語ります。
当時、港区の家賃20万円のマンションに住んでいた菜々さんですが、転職後からいきなり貯金を切り崩す生活に……。それでも、生活レベルを下げることはなく、そのうち先輩の見よう見まねで月に数件の契約を取れるようになっていったのです。
「1件あたりのインセンティブが大きいので、数件でも月給40万円くらいにはなりました。生活水準も徐々に上向きになってきましたが、それでも前職より全然低いし、納得できていませんでした」