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新卒入社した弱小会社が上場。ストックオプションがまさかの金額に

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「本当に、宝くじが当たった気分ですよ。あの会社があんなに大化けするなんて思ってもいませんでした」

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※画像はイメージです(以下同じ)

 こう語るのは峯藤陽介さん(30歳)。峯藤さんは、新卒で入社した小さな会社が3年で規模を拡大し、みごと上場を達成。数百万円のストックオプションを得ただけでなく、その後の転職にも好影響を与えたと言います。

内定はわずか1社。社員30人の専門商社

「当時はまだ“買い手市場”。自分の要領が悪かったというのもありますが、新卒採用では100社受けて内定をもらったのは1社だけ。仕方がないので、その会社に入社しましたが、銀行や大手メーカーに就職した同期へのコンプレックスは相当ありました」

 峯藤さんが入社したのは、当時社員30名ほどの専門商社。

「この会社はかなりマイナーな業界を相手に商売をしている商社だったのですが、その業界の売上低迷に引きずられ、業績は年々悪化していました。ただ、それなりに歴史のある会社だったため、社員に危機感がなかったんです。本来ならば新卒採用をする規模ではないのですが、会社の雰囲気を変えたいという社長の思いがあったようですね」

 社長を務めていたのは、創業者の息子。新卒採用を始めるだけでは、やがて会社が立ち行かなくなると感じたようで父親の引退後、すぐに大幅な事業転換に踏み切ります。

「ITを活かした業界向けサービスを始めたんです。参入障壁が高い分野だったため、ニッチな需要ながらも確実にニーズがあり、売上は増加。そこからじわじわと周辺サービスも拡大し、あっという間に社員が倍になりました」

人間関係は最悪も、業績急成長で上場に

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 家族経営の会社だったため、社長が決断すればトップダウンですぐに動けたことも功を奏したようです。ただ、大きな組織変更を伴っただけに、人間関係はよくありませんでした。

「その時期は人の入れ替わりが、とてつもなく激しかったです。ひと月に新規で3人も採用し、古参が2人辞めていくみたいな。昔から働いていた社員の中には、業務内容の大幅な変更のせいで鬱になったり、新たに採用されたIT専門職の社員にパワハラをしてクビになったり、人間関係は最悪でしたね。“旧組織VS新組織”という構図に巻き込まれないように毎日、気を遣っていました」

 しかしそれを乗り越え、順調に売上を伸ばした会社は、ついに上場を達成。結果、給料は毎年大幅にベースアップし、ボーナス金額も増加。株価は順調に伸び、ストックオプションで得た金額は数百万円にもなりました。

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