幻冬舎・見城徹社長より炎上上等なCEOも…経営者たちの“炎上履歴”
4)エイベックス会長・松浦勝人
2018年所属アーティストに関するツイートをしたところ炎上してしまったのが、芸能事務所エイベックスマネジメントを要する芸能大手のエイベックス・松浦勝人会長。
騒動のきっかけは2018年5月10日、人事異動により松浦氏が同社の代表取締役会長に就任したことでした。
就任発表後、松浦氏のTwitterにはさまざまな要望が寄せられました。近年、浜崎あゆみ氏のコンサートに対し、「露出が多い」などの不満を上げていたファンの一部からは、松浦氏に向けて「浜崎あゆみをどうにかしてください」というツイートが。これに対して松浦氏は「本人とちゃんと話します」と答え、事態は急展開を見せます。
該当ツイートにはファンから浜崎あゆみ氏に対する批判や応援の声、松浦氏やエイベックスに対する賛否がさらに多数寄せられ、炎上のような事態に。その後は松浦氏が一連のツイートに対して「みんないろいろ言うわりにはあんまり何もわかってないな。俺たちはそんな単純な関係ではない」とコメントするなど自身の思いを吐露。
ファンの思いに対して率直に応えたことが、ここまでの事態に発展してしまったのです。
5)サイバーエージェント社長・藤田晋
炎上のリスクがある一方、無名でもネット上で圧倒的な影響力を持つ個人がいる現代。経営者として影響力を保つためには、リスクを取ってでも情報発信を続けなければいけないのかもしれません。サイバーエージェントの藤田晋代表取締役社長も、リスクをとって発言を続ける経営者の一人でしょう。
藤田氏の発言が大きな炎上を引き起こしたのが2014年。きっかけは日本経済新聞電子版で連載中だった自身のコラムに、サイバーエージェント社を退職した元社員について「私が退職希望者に『激怒』した理由」と題した論考を掲載したことでした。
藤田氏が語った「責任あるポジションを任せていたのに、アルバイトをやめるかのように放り出された」、さらにその人物の転職理由が「競合他社からの引き抜きだった」といった怒りの背景には一部支持の声が挙がった一方、経営者がいち社員を批判することには多くの批判の声が寄せられました。
今回紹介した経営者たちの立ち振る舞いは、なかなか一般人には真似できないものでしょう。リスクを恐れない胆力があるからこそ、彼らは経営者として多くの結果を残すことができているのかもしれませんが、そこで働く社員や取引先、株主からしたらもう少し落ち着いてほしいのが本音でしょう。
<TEXT/bizSPA!取材班>