成長するビジネスマンが持っている“解像度”という概念
解像度を高める“シンプルな自問自答”
では、解像度はどのようにすれば高まるのでしょうか。ぼくがオススメしたいのは、「具体的には?」という質問を繰り返し続けることです。シンプルな方法で、すぐに実践することができます。
例えば、「成長したい」という解像度が低い発言を例にとって考えてみましょう。
・具体的に「成長」とはどのようなことを指すのだろうか? 営業力をつけて売上を増やすことなのか? それとも、プロジェクトをスムーズに進めてお客さんからの信頼度を上げて、リピートを増やすことなのか?
・成長といっても、複数の観点に分けられそうだな。社外向けの成長としては、「営業力」「専門知識」という2つ。社内向けだと「社内でのプレゼンス向上」「チームメンバーの能力向上」の2つに分けて考えてみようか。
・「営業力」というのは何だろうか? 最終的に売上を上げられればいいとは思うのだが、売上を上げるまでの具体的なプロセスは何だろうか?
このように考えていって、言葉の解像度を上げていくのです。
解像度が高い話をするメリット
活躍するビジネスパーソンは、この解像度が異常に高い人が大半です。もちろん、いつも具体的に語りすぎると時間が足りなくなるので、あえて解像度が低い話をするケースもありますが、求められればいくらでも解像度を高めることができるのです。
解像度が高い話をできると、多くの人に具体的な行動イメージを植え付けることができたり、周りの人から実践的なアドバイスをもらえたり、シンプルに「優秀だ」と思ってもらえるなどなどのメリットがあります。
逆に、解像度が低い場合は、「それっぽいことをいってるけどよくわからないな」と思われたり、意味のあるアドバイスをもらえなかったり、「いつもふわふわしていることを言っている人」という印象を与えてしまうなど、あまり良いことがありません。
ぜひ、「具体的には?」という自問自答を通して、解像度を上げていってみてくださいね。
<TEXT/Shin>