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成長するビジネスマンが持っている“解像度”という概念

学び

解像度を高める“シンプルな自問自答”

解像度

(C)Phawat Topaisan

 では、解像度はどのようにすれば高まるのでしょうか。ぼくがオススメしたいのは、「具体的には?」という質問を繰り返し続けることです。シンプルな方法で、すぐに実践することができます。

 例えば、「成長したい」という解像度が低い発言を例にとって考えてみましょう。

・具体的に「成長」とはどのようなことを指すのだろうか? 営業力をつけて売上を増やすことなのか? それとも、プロジェクトをスムーズに進めてお客さんからの信頼度を上げて、リピートを増やすことなのか?

・成長といっても、複数の観点に分けられそうだな。社外向けの成長としては、「営業力」「専門知識」という2つ。社内向けだと「社内でのプレゼンス向上」「チームメンバーの能力向上」の2つに分けて考えてみようか。

・「営業力」というのは何だろうか? 最終的に売上を上げられればいいとは思うのだが、売上を上げるまでの具体的なプロセスは何だろうか?

 このように考えていって、言葉の解像度を上げていくのです。

解像度が高い話をするメリット

 活躍するビジネスパーソンは、この解像度が異常に高い人が大半です。もちろん、いつも具体的に語りすぎると時間が足りなくなるので、あえて解像度が低い話をするケースもありますが、求められればいくらでも解像度を高めることができるのです。

 解像度が高い話をできると、多くの人に具体的な行動イメージを植え付けることができたり、周りの人から実践的なアドバイスをもらえたり、シンプルに「優秀だ」と思ってもらえるなどなどのメリットがあります。

 逆に、解像度が低い場合は、「それっぽいことをいってるけどよくわからないな」と思われたり、意味のあるアドバイスをもらえなかったり、「いつもふわふわしていることを言っている人」という印象を与えてしまうなど、あまり良いことがありません。

 ぜひ、「具体的には?」という自問自答を通して、解像度を上げていってみてくださいね。

<TEXT/Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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