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元暴力団の異色俳優が20代に喝!「バカの“二極化”が進んでいる」

コラム

欠点のない早熟の天才が世の中にはいる

――でも、若者には、その2種類しかいないというわけではないですよね。

或布:もちろん。ごく稀にですが「君は人生何回目ですか!?」と、45歳の僕が驚くほどの凄い若者も確かにいます。僕はIT関係の会社も経営していて、若い人と仕事をする機会がたびたびあるのですが、そこで関わりのある20代のビジネスパートナーは、次世代の超人みたいなヤツでした。

――次世代の超人!?

或布:学歴があって頭脳明晰。人当たりも良くてコミュニケーション能力は一流の営業マン並み。おまけに礼儀まできっちりしている。

 僕は人様に自慢できるような人生を歩んで来たわけではありませんが、その分、生き馬の目を抜く世界で生きてきました。そんな僕から見ても非の打ち所がほとんどないんです。いま旬な有名人で例えるなら、ボクシングの井上尚弥選手みたいな、欠点のない早熟の天才というか。

ペラペラ商売のことをしゃべると失敗する

商売

※画像はイメージです

――気になりますね、その次世代の超人が。

或布:いろいろ教えたいのは山々ですが、僕にとって大事なビジネスパートナーです。余計なことを話してノウハウ漏れがあると彼にも迷惑がかかりますからね。それにビジネスの世界では、あんまりペラペラ商売のことをしゃべると失敗するというジンクスもあるそうですから。

 でも、そんなスゴい若者はごく一部に過ぎない。全体の60%は、勉強のできないバカで占められているような気がしてならない。勉強のできるバカは30%くらいいて、残りの10%からひと桁の割合でハイレベルな切れ者がいる、というのが僕の印象ですね。

――切れ者と勉強のできるバカはいいとして、勉強のできないバカはどうすればいいのですか。

或布:まあ、これは批判炎上を覚悟の上で言いますが、ヤクザの部屋住みにぶち込んで雑巾掛けからやらすか、あるいは自衛隊にでも入隊させた方がいいでしょうね。勉強のできないバカというのは、何事にも無気力なタイプです。となれば、甘えっぱなしの環境を破壊することから始めなきゃいけない。

 つまり、彼らの「やる気スイッチ」がどこにあるかなんて誰にもわからないでしょ!? 僕は実の親にすらわからないと思う。それなら、そのまま座して死を待つよりは、一度“極地”に送り込んで覚醒させる他に手はないように思います。まあ多少、荒療治ではありますが……。

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