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年収1億円稼ぐ“フリーランスの王”が語る「お金の流れの下流にいる人は永遠に稼げない」

コラム

お金の流れを意識し続ける大人であれ

kabumoto
株本:「お金の流れを理解して動く」ことについて話す前に、お金の流れについてもう少し丁寧に説明しますね。そもそも、ビジネスにおいてはお金は上から下に流れています。常にお金が入ってくる入り口があるんです。

 たとえば、Web業界だと案件を取ってくる営業が一番上のレイヤー(お金が入ってくる入り口にいる)で、その案件を管理して運行するプロジェクトマネージャーのような管理職が次のレイヤー。そしてその次に、ディレクター、末端でデザイナーやライターの作業者が動きます。このようなお金の流れは、Web業界に限らず、どの業界にもあると思います。

市川と内藤
市川と内藤:先ほどの話だと、上のレイヤー、つまりお金が入ってくる入り口に近ければ近いほど利益が取りやすいということですね。

kabumoto
株本:はい。ただ、お金の流れの入り口にいなくても、お金の流れを理解して動くことは重要だと考えています。

 例えば、将来の夢が美容師という人がいたとします。年収1000万円の美容師って、かなり珍しいですよね。その理由は、先ほどの例を用いると、お金の流れにおいて末端に位置するからです。

 だから、美容師になることを夢にしていたら、(お金の流れの)上流にはいけません。お金の流れを理解し、上に行きたいという意識を持って美容師になることが重要なんです。僕は常にこのお金の流れを意識して動いています。

お金の流れを意識すると、自分の視座が上がる

経営者

市川と内藤
市川と内藤:なるほど。ただ、お金の流れなんて普段は意識しませんよね? 株本さんがお金の流れを意識したきっかけはなんでしたか?

kabumoto
株本:大学生のころからベンチャー企業で勤めていて社長との距離が近かったからですかね。社長って、常にお金の流れを考えているんですよ。

 そして、その近くで、たくさんの話を聞いていたので、自然とお金の流れや、その入り口について意識するようになったのかなと思います。僕の場合、ベンチャー企業でしたが、所属するチームや事業部ごとでも、そうしたお金の流れは意識することができると思います。

市川と内藤
市川と内藤:そういったことを常に考えていると、段々と自分の視座も上がってくるんですね。

kabumoto
株本:このような視点があると、何かを始める時のスタート地点から変わってきます。たとえとして、今やっている「年収チャンネル」の話だと、先ほども言ったように、新規事業のマーケティングのために、“就活支援業界”や“YouTubeマーケティング”というトレンドを理解した上で「次世代のビジネスモデルを構築しよう」と思い、始めたものです。この「次世代のビジネスモデルを構築しよう」という意思決定こそが一番上流です。

 動画内でのコンテンツやキャスティングの話は、その下流に位置付けられます。だから、例えば「演者としてYouTubeのチャンネルに出演したい」と思ってる人は、下流を目指していることになってしまいます。あくまで意思決定権者、つまり最上流を目指してください。

市川と内藤
市川と内藤:お金の流れへの意識というのは、普段からどこを見て動くかという視点によって変わってくるのですね。たくさんの社会人としてのヒントをいただき、ありがとうございました!

<取材/市川と内藤 文/橋口和奈(株式会社ビーボ)>

学生時代は青山学院大学で4年間を共に過ごした2人。2018年株式会社ビーボに入社後、各々新規事業開発や採用に携わるが、あるきっかけで現在は企業内YouTuberとして就活や働くのリアルを「市川と内藤の就活チャンネル」にて発信

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