東京大学中退という異色な経歴を持ちながら、明晰な頭脳を生かしマルチに活躍するラッパー・ダースレイダー（42歳）が、20代若人の切なる人生相談に答えます。

　8年前に脳梗塞で左眼の視力を失い「片目のおじき」と呼ばれる彼。昨年は「余命が5年」であると告白し、日本のヒップホップ界に衝撃を与えました。今回、寄せられたのは「同窓会で友達にマウンティングをされた」という会社員男性からの相談です。

同窓会マウンティングがウザい！

■24歳・会社員・男性■

「最近、高校の同窓会に行ったら久しぶりに会った友達にものすごくマウンティングされました。聞いてもいないのに、年収や乗っている車、彼女の存在や、いかに自分が充実しているかをベラベラと喋り出して……。

　確かに僕の方がいろんな面で下なのかもしれないけど、同窓会でわざわざ同級生にマウンティングしてくるヤツってどういう神経してるんでしょうか。女性の世界もマウンティングが激しいと聞いたことがありますが、男のマウンティングにも結構遭遇します。どうやってかわせばいいのでしょうか？」

A.「何が不安なの？」って憐れんであげればいい

※画像はイメージです

ダースレイダー：これは、その人をどう見るかっていう問題で「マウンティングしたい衝動があるという人なんだな」と思うしかないかな。乗っかんないと自分の立ち位置が不安なんだろうな、と。それなら、全部聞いてあげた上で「そこまで楽しそうなのに何が不安なの？」って聞いてあげたらいいんじゃないでしょうか（笑）。何を確認したいの？ って。それで「いいじゃんいいじゃん、良かったねー」って、逆に励ましてあげればいいんじゃないかな（笑）。

　僕も同窓会には行くんですけど、僕だけちょっと変な仕事なんで、皆の仕事ぶりとか聞くと面白かったりするんですけどね。マウンティングというか、「こいつより上にいる」って見せたいっていうのは、同じフィールドで戦っているってことで「ロックオンされたのかな」って思うんですよね。

　僕は、同窓生から見たら、仕事的にもライバルですらないっていうのもあるから。マウンティング対象から外れるっていうのが、一番楽だと思うんですけどね（笑）。業種が一緒とかだと、「お前の会社やばいんじゃないの」とかって言ってきたりっていうのもあるのかもしれないけど。