JR西日本、新快速「有料座席」に乗車してみた。4つの課題点も
キメ細かいリクライニングシート・大型荷物置き場
Aシートの座席は、リクライニングシート。背もたれを少し倒せば、ちょうどよい角度となり、快適に過ごせる。
座席背面のポケットにはくぼみがあり、少々大き目の手荷物が容易に入れられそうだ。また、車内にくずもの入れがないので、食後、弁当の容器などを入れて降車の際に取り出せばよさそうである。
ひじかけの外側にコンセントが装備されており、スマホやパソコンの充電に使える。車内のコンセント設置が普及した昨今、携帯電話の充電器をもうひとつ購入し、家用とお出かけ用に分けたほうがよさそうだ。
客室の天井には、中吊り広告用のバインダーが残されているが、有料車両とあってか、広告はない。電球色の室内灯も相まって、特別な雰囲気を醸し出す。
舌を巻いたのは、大型荷物置き場の下段。床に細い鉄板を交互に配置することで、キャリーバッグのキャスターが誤って客室の通路に出ないようにしているのだ。また、ベルトも設けられており、万全を期している。
トイレの水洗装置がボタンに変わっていた
トイレは和式から車椅子対応の洋式に改造され、併せて、車椅子&ベビーカースペースが設けられた。
特筆すべきはトイレの水洗装置。223系2000番代や221系体質改善車などでは、手をセンサーにかざせば、水が流れた。しかし、これがうまくいかず、流すのに時間がかかる難点があった。
223系1000番代Aシートでは、センサーがボタンに変わって、流しやすくなっていた。ただし、1秒以上押さないと作動しないらしく、報道公開後、注意喚起のステッカーが貼付されていた。