20歳で借金1億円を背負った僕が経験した「人生が変わるほどの衝撃」
今の若者は「将来の計画が明確ではない」
――若いうちからそこまで成功できるのはスゴいと思います。今の若いサラリーマンを見てどう感じますか?
大坪:将来の計画が明確ではない人が多いように思います。たとえば、「ゆくゆくは海外で暮らしたい」という人は多いですが、それがビジネスなのか、年金ぐらしなのか、しっかり細かく考えられている人は少ないですね。
――そこから横浜市で同じく住宅リフォームで会社を興しますが、きっかけは何ですか?
大坪:仕事は順調で、今考えると、給料もかなりもらっていました。18歳で当時1000万円程度のフェラーリを買っていました。初心者マークをつけていましたが(笑)。そのとき、フェラーリオーナーが集まる会に参加して、そこで起業を勧められたのが大きなきっかけでした。
未成年なのにキャバクラで散財する日々
――初年度に年商5億円を突破できたのはなぜ?
大坪:ぼくが営業マンとして培ってきたスキルをうまく部下に伝えられて、彼らを育成できたのが大きかったと思います。実際、トップ営業マンは、かつて自分が福岡でトップだったときの成績を抜くまでに成長してくれました。あとは、当時はリフォームだけでなく、ソーラーパネルや保険など訪問販売ブームで、勢いもありましたね。また、ぼくが起業した横浜は、福岡に比べて競争も激しくなかったです。のちに顕在化するリフォーム詐欺も、当時は悪徳業者がまだ少なかったです。
――取引先や部下の裏切りにあい、1億円の借金を負うことに?
大坪:ぼくの知らないところで、社員が会社の建材を盗んで転売したり、幹部が独立したり、怖い人たちにゆすられるなどもうめちゃくちゃでした。ぼくもお金の使い方がわからなくて、毎日、キャバクラに行って10~20人におごって飲み歩いていました。未成年だからウーロン茶しか飲めないのに(笑)。