20代起業家のリアル「借金を背負って、Tポイントでケチケチ生活」
経費削減分を人件費に回して社員も納得?
「自分で管理できない経理部門は、自分の知り合いの節約上手な女性に担当してもらっています。人件費はケチらず、経理が回してくれた消耗品の購入稟議も、決済前に自分でも確認するようにしています。
モノの使いやすさや働きやすさがなくなるのは本末転倒なので、会社で使うものは安ければいいというものではありません。
みんなの意見を取り入れながら購入を検討しています。消耗品をケチる分、給料にしっかり回しているので、社員もみな僕の倹約にじっくり付き合ってくれますね」
“豪快社長”より“倹約社長”のほうが人間らしい?
確かに無駄な消耗品や会社経費のせいで、人件費に影響が出ては社員にとっては元も子もありません。社員全体がエコで高コスパになることで、給料面で満足してもらうのが間々田さんの考え方なのだそう。
社長としての威厳を保つためには、会社として稼げている体(てい)を取ることも大事です。しかし、働く側としては現実的にもらえる給料のほうが重要です。
豪勢ではあるものの、無駄が多く給料面の満足がいかない会社よりも、間々田さんのような人間らしいマメさのある社長の元で働くほうが、意外と働きやすいのかもしれませんね。
<取材・文/ミクニシオリ イラスト/小池祐子(@ikeko322)>
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