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20代起業家のリアル「借金を背負って、Tポイントでケチケチ生活」

コラム

 起業家や社長は誰でも豪勢な生活をしているものだと思っていませんか? 昔に比べて若い起業家が増えていますが、投資家から大きな資金を得て起業するのはほんの一握り。ほとんどは、金融機関などからの融資(つまり借金)を受け、運転資金が足りなければ貯金を切り崩したり親族から借りたりして回しているのです。

電話応対する男性

※画像はイメージです

 昨年で会社を設立した間々田純一さん(仮名・29歳)は、アパレル系の会社の社長という肩書を持っていますが、「社長という肩書から連想するような生活は全くしていない」と強調します。

 責任がある立場だからこそ、節制を心がけているというマメな社長の暮らしぶりとは?

エンジェル投資やビジネスローンも活用した

 間々田さんは会社設立の際に、一部は投資家から資金調達できましたが、ビジネスローンも組んだそうです。

「一定額の投資は受けたものの、足りなかった分は金融機関で事業者ローンや融資を受けました。なので僕は利益を上げないことには借金持ちです。もちろん会社の成長には最善を尽くしましたし、無意識にさまざまなところで節制するようになりました。自分の生活はもちろん、会社でも無駄なコストは減らすことに努めています」

 自身の生活どころか、会社でかかる費用までなるべく倹約しているという間々田さん。実際、どのようなことに気をつけているのでしょうか。

「まず生活面では、ランニングコストを減らすことに努めました。家賃と交通費のバランスを見たり、光熱費を払う業者は、デフォルトの東京電力などと、民間企業とで比較して民間のほうに変えました。通信費やスマホ代も、格安SIMにするか、ソフトバンクでまとめるかを最後まで悩んで、結局、Tポイントの貯まるソフトバンクのほうで統一しました」

通信回線をソフトバンクで統一した理由は?

電線と電柱(電信柱)

「Yahoo!系列の通販サイトをよく使うので、ソフトバンク会員になっておけばポイントの還元率がぐっと上がるんです。使いやすさや製品性はネットの口コミや、業者の営業さんの話をじっくり聞いて、分からないことをなくしてから総合的に選択します」

 食費や生活消耗品などもリアルとネット、送料も確認したうえで、どこで買うのが一番安いかをしっかり比較するそうです。

「それに、自分が良く使う購買ルートに合うクレジットカードや支払い方法もしっかり比較します。今は買うものによって、キャッシュバックやポイントバックが違うので、上手に受けられる工夫をしています。Tポイント系列はY!カードをなるべく使いますし、コンビニやドラッグストアはキャンペーンに合わせてLINE PayやPayPayなど使い分けます」

 さながら主婦かのような倹約ぶりです。クレジットカードやオンライン決済は、提携するサービスを選ぶととてもお得なキャッシュバックがあるものが増えているので一度、見直してみるといいかもしれません。

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