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サントリー社員が「全員Tシャツ」で新商品発表会にやってくる深いワケ

ビジネス

アナログなものに心揺さぶられることもある

――杉咲花さんも、透明なボトルのデザインがお気に入りと話していましたもんね!

大塚:はい、可愛かったです。可愛かったなぁ……。

――発表にあった、「社会の閉塞感」を打破するきっかけになりたいという言葉が印象的でした。

大塚:なんでもIT化することは確かに便利。ですが、他人と話す機会が減り、納期に追われ、情報に忙殺されていくことが、皆が求めている未来ではないはずだと思っています。

 アナログなものに心を揺さぶられることもあるし、気持ちが閉鎖的になったときにちょっと軽くしてくれる「新しい風」も必要。クラフトボスのティがその一助となれる存在になれたらと思っています。

BOSSブランドの“あのおじさん”の秘密

サントリー5

――多様な価値観を大事にするというメッセージも発信されていました。

大塚:はい。ブランドでいうと、“缶コーヒーのBOSS”を愛して下さっている根強いファンの方の存在もそうです。その多様な価値観の象徴がこのBOSSのキャラクターかも知れません。この「おじさん」は、人によってイメージが異なるところも面白いんです。実際にどこの誰かは一切決めてないんですよ。

――え!? 何人かもわからないし、名前もないんですか?

大塚:そうなんです。ただの「おじさん」なんです。ただの「おじさん」の中では相当有名かもしれません(笑)。若い世代には、“頼りになる上司”、上の世代には“渋い仕事人”といったように、多様なイメージを持っていただいています。それぞれの価値観で自由にイメージしていただけると嬉しいです。

――なんども目にしたこのキャラが、ただの「おじさん」だったとは(笑)。驚きの情報ありがとうございます。クラフトボスTEA ノンシュガー、ヒットするといいですね。

大塚:これからが勝負なので、気が気じゃないですが……。ふとした気分転換や、気付きのきっかけを提供できるような飲み物になってくれたらと願っています。働く人の相棒になってほしいですね。

■ ■ ■ ■ ■

 社会人になると、昨日のコピーのような今日に忙殺されてしまう瞬間だってきっとある。そんなときに、自ら変化を起こせるスイッチを持っておけば、明日がもっと楽しみになるかもしれません。

 飲み物で、服装で、クラフトボスのCMのように日常に風を起こせたらいいですね。杉咲花ちゃんが可愛いというだけでも、おそらく飲む価値あるので、クラフトボスTEA ノンシュガー、試してみてはいかがでしょう。

<取材・文/井澤梓>

金融機関、人材系ベンチャーを経てライターに。ビジネス系インタビューから体当たり体験レポートまで多様なジャンルで執筆中。株式会社カタル代表

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