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千代田線北綾瀬駅に「10両編成ホーム」誕生。40年ぶりの出発式に行ってみた

コラム

10両編成の記念列車が北綾瀬―綾瀬間を往復運転

テープカット

右から横溝正雄加平町会会長、高島議員、山村社長、長谷川副区長、岡安たかし足立区議会副議長

 式典終了後、新ホームの綾瀬寄りで出発式が執り行なわれた。北綾瀬駅で式典が開催されるのは、1979年12月19日以来、40年ぶり。テープカットを終えると、16000系の臨時列車が到着し、関係者らは1号車に乗車。分岐線往復ながら、“10両編成のミニトリップ”を楽しんだようだ。

テープカット

斉藤博之北千住駅務管区長の「出発進行」で、臨時列車が発車

北綾瀬から乗り換えなしで“着席通勤・通学”が可能に

分岐線用

分岐線用の3両車は、ダイヤ改正後も引き続き運行

 2019年3月16日のダイヤ改正で、綾瀬始発北千住方面行きの一部は北綾瀬始発に変更される。

・平日朝ラッシュ時の13本のうち5本
・日中時間帯は毎時6本のうち3本
・夕方以降の綾瀬―代々木上原間は、平日10往復、土休9往復増発し、一部の列車を北綾瀬発着とする

 東京メトロによると、ダイヤ改正前(今回の報道公開時)、分岐線のピーク時は、3両編成で乗車率は「定員通り」を表す100%だという。そして、ダイヤ改正後、3両編成は約90%、10両編成は約50%に緩和される見込み。すなわち、北千住方面へ向かう10両編成の列車は、“着席通勤・通学”の確率が高いといえよう。

 また、綾瀬始発を残したのは、綾瀬駅の利用客が多いこと、利便性の低下を防ぐためだという。ダイヤ改正後は、動向を見ながら、修正などを検討していくそうだ。

特急ロマンスカー車両

綾瀬車両基地を出庫した特急ロマンスカー車両、小田急電鉄60000形MSE

 惜しむらくは、ダイヤ改正後も綾瀬車両基地を入出庫する特急ロマンスカーが引き続き北千住発着となること。北綾瀬から乗り換えなしで、箱根湯本、片瀬江ノ島へ向かうことができる日は、遠い将来となるのだろうか。

<取材・文/岸田法眼 取材協力/東京地下鉄>

レイルウェイ・ライター。「Yahoo! セカンドライフ」の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、ムック『鉄道のテクノロジー』(三栄書房)『鉄道ファン』(交友社)や、ウェブサイト「WEBRONZA」(朝日新聞社)などに執筆。また、好角家の側面を持つ。著書に『波瀾万丈の車両』『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)がある

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