千代田線北綾瀬駅に「10両編成ホーム」誕生。40年ぶりの出発式に行ってみた
自然光を取り込んで明るい雰囲気を演出
北綾瀬駅の改良工事は2015年7月に着手。ホームを70メートルから、綾瀬寄りに135メートル延伸させることで、10両編成の列車も停車できるようにした。新ホームには南改札及び、しょうぶ沼公園口が設置された。
南改札周辺は、しょうぶの葉をモチーフとした柱構造の膜屋根を設置。自然光を取り込むことで、明るい雰囲気を演出している。また、南改札向かい側のコンコースは、電車や東京スカイツリーが眺められ、撮影や待ち合わせ場所にピッタリだろう。
南改札付近のホーム内には多目的トイレが設置された。洋式トイレは温水便座つきだ。
また、北綾瀬駅の利用客増加に対応するかのごとく、しょうぶ沼公園口付近の高架下には、足立区の事業として区営の有料駐輪場も増設された。通勤・通学だけではなく、しょうぶ沼公園へのサイクリングにも使えそうだ。
そして、東京メトロでは、都道318号線環七通りの綾瀬車両基地側に「環七北口」という、新しい出入口を建設中で、2020年6月の完成を目指している。
「歩行者と自転車が錯綜する危険性を感じていた」
足立区の長谷川勝美副区長(近藤やよい区長の祝辞を代読)によると、以前から「北綾瀬駅前交差点で、歩行者と自転車が錯綜する危険性を感じていたそうだ」と言う。しかしながら妙案が浮かばず、東京メトロからの素晴らしい提案(北綾瀬駅改良工事)に賛同したという。
2020年6月に完成予定の環七北口は、環七通りと立体交差するので、交通事故の防止などが期待されている。同年12月には駅ビルの新設、高架下店舗新設、既存ホーム(70メートル)の改装がそれぞれ完成する予定だ。
沿線ではマンションの建設が進んだそうで、今後も地域人口の増加が見込まれるだろう。