入社3年目、周囲と差をつけるには?みんなが読む本では意味がない
こんにちは、5万人をリストラし、6000人以上のリーダーの選抜と育成をしてきた人事・戦略コンサルタントの松本利明です。
4月に入り新年度のスタート。新入社員が入り、後輩も増え、心機一転。頑張るぞと心躍らせているでしょう。
ここで朗報です。入社3年目で、ラクして速く頭ひとつ抜け出すにとっておきの本選びがあります。早速、紹介しましょう。
みんなが読む本では差がつかない
ホリエモン、キングコング・西野亮廣さん、落合陽一さんなど、若手のビジネスパーソンに人気の著者の本は面白いです。時代を代表し、わかりやすいノウハウ満載です。オピニオンも「うん、うん」と共感できるものばかりでしょう。実際、売れに売れています。ここに罠があります。
みんなが読む本では差がつきません。子供の頃、「昨日、ドラえもん観た?」と学校の友達のおしゃべりのときの共通知識のようなものです。仲間内で盛り上がるにはいいのですが、そこから抜け出すには読む本に一工夫必要です。
リストラされた5万人と6000人以上の選ばれたリーダーが20代で読んだ本の違いが1点あります。それは「リベラルアーツ」に関する本を読んでいたことです。
リベラルアーツをかじるだけで日本では有利?
リベラルアーツとは大学などでいう「(一般)教養」ですがちょっと誤解を招くかも知れません。もっと平たく、ライフネット生命前会長兼CEOの出口治明氏の言葉を借りると、
「教養とは、人生におけるワクワクすること、面白いことや、楽しいことを増やすためのツール」
になります。
単純な例をあげると、野球のルールを知らなければワールドシリーズの試合をみても面白いとは思わないでしょう。逆に野球に詳しければその試合は楽しいものに変わるでしょう。
世界の政治や文化の予備知識があれば、仲間と試合そのものを楽しむだけでなく、背景を踏まえ、より深い話までマニアックに語り合え、より楽しさが増すものです。
教養とは、古典文学や歴史を知識として知ることだけではありません。本人が充実した人生をおくるためのプラスにつながるものである。と、出口氏は『人生を面白くする 本物の教養』(幻冬舎新書)のなかで語っています。
そう、仕事や人生を豊かにするために必要な普遍的な教養を身につけることが一番美味しい読書になるのです。