第一生命、「残業が少ない」企業トップも…若手の不満は意外なところに
「成長がない」退職する社員も
残業時間の少なさに関して言えばホワイトといえる第一生命であるが、それでも退職していく社員もいるようだ。退職理由に関する口コミを見てみよう。
「このまま仕事を続けていても市場価値が低い人間になってしまうと感じたため。生命保険の知識はつくが、それ以外の成長はあまりできなかった。本人のモチベーション次第だが、モチベーションを維持しづらい環境である。自己管理が出来る人であれば営業力はつく環境だと思われる」(コンサルティング営業/20代前半男性/正社員/新卒入社/3年未満/投稿時に在職/550万円/2018年度に関する口コミ)
やりがいや給与、労働時間など、仕事に求めるものは人によって違いがある。社員の残業時間や休暇日数などがしっかりと管理されることをメリットだと思える人も多いが、上昇志向の強い人にとってはモチベーションを保ちにくい一因にもなるのかもしれない。
とはいえ、第一生命の労働環境改善への取り組みがこのランキング結果に表れていることは事実。他の企業も同じような取り組みが進められることを願いたい。
<TEXT/菅谷圭祐>
【調査概要】
調査内容:「20代の残業が少ない企業ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に20代のユーザーから給与・残業情報が10件以上寄せられた企業
対象期間:2017年4月1日~2018年3月31日
回答者:キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
※本ランキングはユーザーが投稿したデータをもとに作成しており、企業が公開している残業時間データとは乖離がある場合がある