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ファービー、MD、コギャル…「平成レトロ」な懐かしい流行モノ・コト10選

コラム

9)2000円紙幣

2000

 最後に、社会や流行からみた平成レトロを紹介します。

 2000年、沖縄サミットをきっかけに発行されたのが2000円紙幣。首里城と守礼門のモチーフが刻まれています。当時、対応する自動販売機やATMの少なかったこともあり普及せず、2003年を最後に製造されていません。

 ちなみに、本州ではほとんど見かけることはなくなりましたが、沖縄では観光振興課などによる普及活動が行われており、今でも流通しているそうです。

10)コギャル

egg

『egg (エッグ) 1998年 11月号』※Amazonより

 ガングロともいわれる色黒の肌、ダルダルのルーズソックス、派手な色の髪。こんな特徴的なスタイルのコギャルと呼ばれる女子高生たちが席巻していたのが1990年代。

『egg』などのギャル向けファッション誌の登場。ギャル語「チョベリバ、チョベリグ」の流行語大賞受賞、援助交際など社会問題の顕在化など文字通りありとあらゆる面で一世を風靡しました。

 コギャル的なファッションに身を包んだ女子高生こそ見なくなったものの、その後のギャル文化の礎となったといっても過言ではないでしょう。

 ちなみに雑誌『egg』は2014年に休刊になってしまったものの、現在はウェブで復活しています。さらに今年5月1日には雑誌の復活号が発売することが決定しており、ギャル文化の新たな流れにも注目したいところです。

 こうしてみると20代後半から30代前半あたりにとっては懐かしいものばかりでした。昭和世代が「あの頃はよかった……」なんてノスタルジーに浸るように、平成生まれが過去を懐かしむようになるのもそう遠くないのかもしれません。

<TEXT/小林たかし>

フリーランスのライター、主にweb媒体を中心に様々な分野で執筆を手掛ける。守備範囲は広いがとりわけ、変なもの、ことに関する興味が強い。最近の目標はヘビトンボを食べてみること。

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